姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

買い物はまず見た目で候補を決めてから中身を吟味しますよね。建築も同じです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日は今年一番のスーパームーンブルームーンでブラッドムーンだそうです。全部繋げて「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」。なんか漫画の必殺技とかになりそうな名前やけど、要は通常よりも満月が大きく見えて、1ヵ月で2回目の満月で月蝕の影響で赤く見えるという事でかなり珍しい天体ショーのようです。残念ながら天気があまり良くないので月蝕が見えるかは分かりませんが、現在満月は綺麗に見えています。

 

工事物件の写真を見直してみました。

 

屋根の上で仕事をしているとお客さんからはどんな仕事をしているのか見えません。そこで特に修理工事やリフォーム工事では工事中の経過写真を撮影して完了後にお客さんに提出するんですが、見事に工事している部分だけしか写っていないんですよね。
仕事をしている側からしたら肝心な部分やから撮影するのは工事している部分なんですが、お客さんからすると屋根のどの部分が写真のように修理されているのかが分からないんやって事に最近になって気付きました。それで改めてこれまでの工事写真を見返してみるとリフォームの場合でも工事前に家がどんな風に見えているかの写真とそれがリフォームしてどんな風に変わったのかって写真があまりないんです。
家の立地によっては写真を撮っても屋根が写らない事もよくあるんですが、それにしても全景が分かる写真の数があまりにも少なくて自分でもびっくりしました。アフターの写真は後からいくらでも撮れるけど、ビフォーの写真は着工するまでに撮っておかないと後で悔やんでもどうにもなりません。

 

商品の見本や写真なしにモノを売ってるようなものです。

 

例えば買い物する為に店に入ったのにお店には見本も何もなくて商品名が書いてある値札だけが置いてあったらそのお店では買わないですよね??通販でも商品写真がないサイトで買い物をしようとは思わないと思います。
でも建築職人の世界って材料単体のサンプルとか写真はあってもそれを施工したらどう見えるっていう全体の写真がないままにお客さんに選んでもらうのが当たり前になってしまってるんですよね。
住宅でも背景まで含めて全く同じ写真になる家というのは存在しないとは言ってもその材料を使って施工するとこんな風になりますっていうイメージが出来る写真を出す方がお客さんは絶対にイメージしやすいはずです。住宅そのものを建てたり売ったりしている工務店ハウスメーカーさんはそういう写真をたくさん持ってますが、我々のような工事店でも同じような写真を持たないといけないです。

 

 自社で施工した屋根の写真を上手に撮れないのはもったいないです。

 

瓦工事店のほとんどが自社施工物件の写真をあまり上手に撮れていないんじゃないかと思います。カメラマンを使って物凄くいい写真を撮るまでしなくても、ちょっと落ち着いてアングルとか構図とか考えた写真を残してもいいのになぁって思うんですが、自分も出来ていないんですよね。
工事している部分的な写真は施工写真として残すのは当たり前として、新築なら屋根工事が終わった後ではなく、全工程が終わって引き渡しの直前とかリフォームなら施工前と施工後の写真をきちんと残しておかないとです。
前に読んだ「住み継ぐ家の物語」という本は古民家のリフォーム、リノベーションを手掛けている設計士さんの著書なんですが、ここに掲載されている写真がとても雰囲気があっていい写真ばかりなんです。本で紹介されるくらいなので当然かもしれませんが、こんな風に事例を紹介されたらお客さんとしては「この人にお願いしたい!」って思いますよね。
そんな風に言われる写真を撮れるように頑張らなきゃです。

 

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