姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

漆喰に水が回るとカビや苔が生えてきます。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
もともと今日は雨の予報はなかったはずなんですが、いつの間にか雨予報に変わっていて、朝起きてみたら本当に雨が降っていました。雨が降るなんて思わずに着工した現場があったのでちょっと焦りましたが、昨日のうちに雨養生が取れるところまで仕事を進めてくれていたので大事なく済みました。

 

強い雨が降ると必ず雨漏り調査の依頼があります。

 

今日もちょっと強めには降りましたが、日曜未明から月曜朝にかけての雨に比べたらかなりマシでした。本当にバケツをひっくり返したような降り方をすると必ずと言っていいくらい「雨漏りしたので点検・修理してください」という電話がかかってきます。
月曜日も朝イチから電話がかかってきて、1日で4件くらい修理の見積もり依頼を頂きました。有難い事ではあるんですが、それだけ困っている人が多いって事なんですよね。
そして不思議な事に忙しい時期というのは重なるもので、見積もりを提出してすぐに仕事の依頼を頂いても着工が少し先になってしまうんですよね。

 

漆喰が原因の雨漏りもかなり多いです。

 

屋根で気になりやすい場所というと恐らく一番は漆喰やと思います。特に白い漆喰はカビが来ると黒くなって見た目にも劣化しているのが分かりやすいからです。
そんな心理に付け込んで訪問販売業者が狙ったりもしていて、古い漆喰を撤去せずに上塗りした事が雨漏りの原因になっていたりもします。
その他にも最初の施工の段階で桟瓦とのし瓦の間に挟まった漆喰が原因で雨漏りしてしまう事もあるんです。瓦が割れたりズレたりしていないのに雨漏りしている場合は棟か谷が原因になっている事が多くて、棟の場合は雨漏りの原因になっている場所を特定する時に漆喰を確認しています。

 

漆喰が黒くなっているのはカビですが一番怖いのは苔です。

 

白い漆喰はカビが来るとすぐに黒くなります。だからうちでは新築や葺き替えの場合にはあえて黒いものを使っています。ただ、部分修理の場合などは修理した部分だけが黒くなると目立ってしまうので、白を使います。
カビだけであれば雨漏りの原因にはなっていないので見た目を気にしなければ問題はないんですが、苔が生えている事も多いんです。苔が生えるって事は常に土が水を含んでいるって事で雨漏りの原因になります。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20210616213441j:image
雨がしばらく降っていないと乾くんですが、ちょっとでも雨が降るとしっかり湿って水を呼んでしまうので、苔を発見した場合は修理をオススメします。