姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

天窓はいつの時代も雨漏りとの戦いの場です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
秋分の日を過ぎて少しずつ日が短くなっていっているのは分かるんですが、感覚的にはまだ明るいはずという気分が抜けなくて、外の暗さと実際の時間とのズレにちょっとびっくりしています。6時過ぎって少し前まではまだまだ明るかったですよね??天気が悪かった事もあってすっかり真っ暗なんですが、これがもう1カ月もしたらもっと早く暗くなるのかと思うと季節の移ろいを感じてしまいます。

 

屋根に穴をあける「天窓」は常に雨漏りとの戦いです。

 

「天窓」というと今ではかなりいい部材が出来ていて明かり取りとしての機能はもちろんの事、センサーが付いていて雨が降り始めたら自動で窓が閉まるようなものまで出来ていてかなり高性能になっています。
窓が開けられるものに関しては換気も出来るので一石二鳥やし、部屋の中が暗いという悩みを解消する1つの手立てとしては理解できるんですが、基本的に屋根面に穴を空ける必要があるので常に雨漏りとの戦いでもあるんです。

 

昔は4枚くらいの瓦を合体させていました。

 

今のような高性能のサッシが出来る前の昔の天窓は瓦を4枚くらい合体させて強度を持たせたうえでガラスをはめ込んで明かり取りにするタイプが主流でした。もちろん、瓦は特注品で今でも現役で残っているのをよく見かけますが、ほとんどがあまり手入れされていないのでガラスが欠けていたり、ズレていたりする他、屋根全体がズレていて雨漏りの原因になっている事も多いんですよね。
ガラスもほとんどが銅線で縛ってあるだけなので経年劣化で銅線が古くなるとただ載っているだけという場合も多いんです。

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天窓を塞ぐというのも1つの選択肢です。

 

最近の住宅はとにかく家の中を明るくという方針になっていて、庇も短くて採光性をよくしているし、ちょっとでも暗い部屋がるとそこに天窓を付けていたりします。でも実際に昼間に家の中に人が居る事ってそんなに多くないんですよね。
天窓のメリットは家の中が明るくなる事ですが、デメリットもかなり大きいんです。でもそれを知らない人がとても多いんです。まず1つが「暑い」という事です。光が入ってくるという事はその分家の中が暑くなるという事です。エアコンで冷やせば問題ないという人もいますが、熱効率はかなり悪くなります。もう1つが「雨漏り」です。どれだけ高性能なサッシを使っていても経年劣化でシーリング材が傷むと雨漏りします。その時に雨漏りの場所を特定するのが難しいんですよね。
リフォームの時には天窓を塞いでしまうというのも1つの選択肢ですね。