姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

雨が集まるところは下地の木材も傷みやすくなっています。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
ここに来て新型コロナウィルスの感染者が爆発的に増加しています。まぁ、トラベルやらイートやらのGotoキャンペーンやったら増えるのは当然やと思いますが。いくら時短営業やら移動の自粛をしたところでそれが解除されたらまた増えるのは当たり前です。イタチごっこになるのは目に見えているのに安易な自粛や時短要請でお茶を濁してるのは何もしないよりもタチが悪いように思います。ゴールをどこに設定するのかはっきりさせて欲しいです。

 

雨漏りするのは水が集中する所です。

 

瓦がズレているので点検して欲しいという依頼をたまに受けます。実際に現場に行ってみると確かにズレているんですが、お客さんに雨漏りしているか聞いてみると雨漏りしていない事も多いんです。瓦の下の土とか野地板が見えるくらいズレていても雨漏りしない事もあるんですよね。
何故かというと雨漏りするのは基本的に「水が集中するところ」だからです。雨の1滴が瓦の隙間に入ったところで雨漏りにはならないんです。雨が集まって水が流れるようになるから瓦の隙間などから雨が侵入して雨漏りになるんです。

 

雨が集中するところは結露も集中しやすいです。

 

最近の住宅はエアコンなどの冷暖房の効率を上げるためにかなり気密性が高くなっています。気密性が高い家は確かに冷暖房の効率はいいんですが、自然換気しないので逆に結露しやすくなる場合があるんです。
そして屋根などで雨を集める形状をしている所は結露も集中しやすいんです。そういう場所は瓦ではなくてステンレスや銅などの金属を使っているので温度差による結露が発生しやすいんです。
雨漏りの点検に行って屋根には異常なく、結露が原因やったという事例もかなり多いんですよね。

 

濡れたまま乾かなければ木材は腐ります。

 

雨漏りが台風などの強風によって雨が侵入した事が原因であればその水分は原因がなくなったら乾燥してきます。木材は多少濡れてもその後乾燥する時間が長ければそこまで傷みは酷くなりません。
でもちょっとの雨でも常時雨漏りしていたり、冬の間ずっと結露して木材が水分を含んだ状態になってしまうとびっくりするくらい短期間で腐ってしまうんです。

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だから雨漏りの点検に行って最初に確認するのは「雨が降ったら毎回雨漏りがするのか?」なんです。
そして台風やったり、特定の方向から強い風が吹いている時の雨での雨漏りの場合の方が原因の特定が難しいです。似たような状況でも原因が違ったりするのでこればっかりは経験していくしかないんですよねぇ。