姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

トップライトはガラス周りのシーリングが命です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日は午後からほぼ丸っと役所巡りをして終わってしまいました。各種証明書やら何やらを発行しに行ったんですが、建物はかなり近い位置にある割には歩くと微妙に距離があるので超短距離を車で移動しないといけなくて、その上それぞれで発行待ちの時間もあって微妙に時間かかりました。役所関係全部まとめてくれてたらいいのになぁ。

 

トップライトからの雨漏りの依頼が続いています。

 

今年の春頃から何件かトップライト周りからの雨漏りの修理依頼を頂いています。屋根材は薄型スレート、平板瓦、鉄板と様々ですが屋根の上に穴を開けて窓を付けるんやから雨仕舞が悪くなっても当然です。
それでも新しい間は水切りもガラス周りのシーリングもきっちり雨を止めてくれるんですが10年とか15年、場合によってはそれ以上メンテナンスなしで経過してしまうと各種部材も劣化してきて雨が止められなくなります。

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ガラス周りのシーリングは劣化していても分かり難いです。

 

和瓦に取り付けてあるトップライトの場合は瓦がそもそも水を集めて排水する構造なので水が集まる場所の水切りが傷んで雨漏りに繋がる事が多いんですが、それ以外の原因で多いのはガラス周りのシーリングです。
トップライトのサッシ部分とガラスの取り合いの部分はシーリング材が充填してあってそれで雨が入らないようにしてあるんですが、屋根というのは常に太陽光にさらされていて温度変化もかなり激しいんです。
だから部材の劣化も激しくてシーリング材の劣化も家の他の場所に比べたらかなり早い方なんです。でも屋根の上でしかもサッシとガラスの取り合いという凄く分かり難い場所なので見落とされがちなんです。

 

原因が1つとは限らないので判明したものを順番に潰していくしかありません。

 

トップライトに限らず雨漏りの原因って1つとは限らないんですよね。はっきりと「コレ!」って分かる原因の影に実は他にも原因が潜んでいたっていう事も良くあって、修理をして直せたと思ったのにその後で「まだ雨漏りが止まらない」と呼ばれる事もよくあるんです。
問題点が全部はっきりと分かっていたら一気に直す事も出来るんですが、なかなかそう簡単には行かなくて、大抵の場合は1つずつ順番に問題点を洗い出して潰していくしかないんですよね。
基本的に屋根の上で何かとの「取り合い」部分があったらそこは雨漏りしやすい場所です。