姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

アーケードのある商店街は修理も改修も難しいんです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
梅雨入りしたのに湿度が低くて過ごし易い日が続いてますね。朝、起きたらちょっと寒いくらいな気温になってる事もあって、一瞬季節が戻ったのかと思ってしまうくらいです。これからは一雨ごとに暑くなっていくし、湿度も上がって不快指数も上がっていくんでしょうけど。

 

商店街の中のお店から雨漏り調査の依頼がありました。

 

先日、ある商店街にあるお店から雨漏り調査の依頼がありました。数年前にも雨漏りの修理をした事があって、その時の場所はしっかり修理したんですが、また別の場所からの雨漏りとの事です。そのお店はオーナーさんは他府県に住んでいらっしゃって、物件っを借りているお店の方から雨漏りの相談があったそうなんですが、とても久し振りやったので、最初は前に雨漏りしたところからの再度の雨漏りか?と緊張したんですが、違う場所やとの事やったんで、一安心でした。
今日、現場調査に行ってきたんですが雨漏りの原因はアーケードに面した壁になっている部分の取り合いのようです。

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古い商店街はメンテナンスの事を考慮していません。

 

実は古い商店街というのはメンテナンス性が物凄く悪いんです。正面側はアーケードと建物の隙間を埋めるように看板がたてられていて屋根にアプローチする隙間がありません。両隣は壁を共同にいているか、密着しているかがほとんどなので横からのアプローチも出来ないんです。必然的に店の中を通って裏口から外に出て屋根に上がる事になるんです。裏口に直接入れたらいいんですが、周辺に住宅やお店が密集しているのでそれも無理です。車も直接現場に横づけできないので離れた場所にある駐車場に停めて現場まで歩かないといけないんです。
ほとんどの商店街が似たような状況やけど、むしろ最近はシャッター街と化していてお店も取り壊されて空地になってる部分もあるのでこれから少しずつメンテナンスはし易くなるかもですが、日本が発展途上でまだまだこれから成長するって時に作られた商店街というのはある意味街づくりの歴史でもあるので、残せる部分はなんとか残したいなぁって思たりもします。

 

使う人が居れば劣化はそれほど早くないんです。

 

一番の問題は建物を使う人がいない事ですね。使う人が居れば劣化のスピードはそんなに速くないし、異常や不具合があった時にすぐに気付けるんですが、空き店舗や空き家になってしまうと傷んでいても気付かないのでどんどん劣化が進みます。
隣と壁を共有している物件では使っているお店には何の問題もないのに隣が劣化した事が原因で雨漏りを起こす事もとても多いんです。
最近は車で行ける郊外型の大型店舗ばかりになっているけど、地元の商店街を歩いてみるといろいろ面白い発見もあるかもしれませんね。