姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

普段使ってる道具も手入れしないと使い勝手が悪くなりますね。

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
火入れ式をさせて頂いた現場の工事が大詰めです。いぶし瓦の葺
きあがりが綺麗で現場を通りかかった人からも綺麗やねぇって言
ってもらえるのが嬉しいですね。

 

刃物は研がないと切れなくなります。

 

さっき、嫁さんから「包丁が切れなくなった~」って報告があり
ました。確かに考えてみるとここ数ヶ月包丁を研いでません。

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母家も含めて我が家の包丁は全部私が研ぐ事になっていますが、
切れなくなったって申告がないとなかなか研がなきゃって意識に
なりません。
もともとは母方の祖父が2週間に1回くらいうちに来てくれてた
時に研いでくれてたんです。20年以上前からずっとやっててく
れて私が大学で一人暮らしする時には研ぎ方を教えてもらいまし
た。

 

切れ味が戻ってくると手入れが楽しくなります。

 

1人暮らししてて包丁を研いで切れ味が戻ってくると食材を切る
のが楽しくなって、料理も楽しくなったんですよね。それでどう
やったら上手に研げるかとかいろいろ調べて、帰省した時に家で
試してたらだんだん私の仕事になってきました。
その後、祖父が車を運転出来なくなってうちに来れなくなってか
らは包丁の手入れは完全に私の仕事になりました。もちろん結婚
して世帯が別になった今でも私の仕事です。
母はどこぞの将軍様のように包丁を用意してて切れなくなったら
研いである包丁に変えるという荒業を使うので、研ぐ時には一気
に3本以上の包丁を研ぐ事になります。

 

手入れすればするほど愛着が沸きます。

 

仕事用の道具でも同じ事ですが、使い捨てや替え刃式のものより
も自分で手入れをする方式の物の方が愛着が沸いて長く安全に使
えると思います。
でもここでも「メンテナンスフリー」という言葉が幅を利かせて
替え刃やったり使い捨ての道具が増えています。道具の手入れに
時間を取られたくないって事なんでしょうねぇ。
そういう時間を楽しむ心の余裕がある方が日常生活も楽しいと思
うんですが。
便利になるとそういう時間を惜しんで他の事に時間を使ってしま
うようになるんですね。
ゆっくり過程を楽しんでいける余裕を持って生活したいなぁ。