こんばんは。
だんだん更新の時間が遅くなってしまってます。
本好き社長の表です。
今日は虫歯の治療に行ってきました。
大きいモノではなかったけど、奥歯の歯と歯の間に出来ていて経過観察で
放置するとあっという間に大きくなりそうやったみたいです。
半年に一回は定期健診に行って、クリーニングもしているんですが、
たま~に虫歯が出来てしまいます。
今日は瓦の工法について少し触れてみようと思います。
現在施工されている瓦の多くは「引っ掛け桟葺き」工法と言います。
屋根の野地面(のじめん)に横桟を打ち、瓦の上部にある爪を桟木に
引っ掛けて釘留する工法です。基本的には2枚に1枚で千鳥に
釘留しますが、風が強い場所では全数打ちします。
20年前の阪神・淡路大震災の後くらいから主流になりました。
それ以前の工法は「引っ掛け桟馴染み土葺き工法」です。
野地面に横桟を打つ所は同じですが、その桟と桟の間に土をおいて瓦を
安定させていました。この工法では釘留は5~6枚に1か所です。
さらに遡ると「土葺き」工法になります。
この工法では横桟は勾配に沿って屋根土が下がらないように留める
役割だけで、瓦の固定はしません。土の接着力のみで瓦を施工します。
私が会社に戻ったころにはもう完全に引っ掛け桟葺き工法になって
いましたが、中学生や高校生の頃はまだ引っ掛け桟馴染み土葺き工法や
土葺き工法で施行する家も残っていました。
人手が足りないとよく小遣い稼ぎに手伝いに行って土を練って屋根に
上げる手伝いをしていました。
思えば、そうやってアルバイトをしていた高校生が職人になる事も
多かったように思います。
今の工法はどんどん省力化されていて、瓦降ろしや瓦揚げ以外の作業では
昔ほど人手を必要とする事がなくなってしまって、アルバイトに
来てもらう事もなくなってしまっています。
まぁ、今は肉体的にもっと楽なアルバイトがいろいろあるので、
夏暑くて冬寒くて体力的にもかなりキツい瓦屋さんにアルバイトに
来るような高校生はほとんどいなくなってしまいましたが。
伝統工法の住宅では屋根には一定の重量をかけないと柱や梁の接合部の
強度が出ないので、「土葺き」工法は当時の工法としては理に適っていて
長持ちしていたんやと思います。
今の工法の住宅がどれくらい長持ちするのかは時間が経ってみないと
判断出来ませんが、長持ちした家が地震で被害を受けたからダメやって
安易に判断してしまうのはどうなのかなぁ??って感じます。