姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

女性は職人さんになれないわけではありません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
冷え込みがきつすぎて朝礼の時に手がかじかんでます。まだ12月にもなってないのにちょっと冷え込み過ぎですね。最低気温がマイナスに突入した地点もあるみたいです。
冷え込みと大雪の心配をしないといけない冬になるんかなぁ??

 

建築現場には女性が少ない。

 

最近でこそ女性の現場監督が少し増えてきましたが、長らく建築現場は男の世界でした。危険で力仕事を伴う作業が多い事から体力的にも女性がやるにはキツい仕事やと昔から思われてきたからです。そのせいか建築現場には男子トイレしかないところも多く、女性が仕事をしようと思っても環境的にも続けられない事が多かったようです。
私が大学を出て就職したばかりの頃でもまだまだ女性の監督は少なかったし、職人さんはもっと少なくて現場環境も男しかいない事が前提のつくりになっていました。唯一、女性が多かったのはトラックや生コン車の運転手かな?
大型のトラックや生コン車に乗って現場に入ってくる女性がちょっとカッコいいって思いました。

 

機械や設備の発達で女性は増えています。

 

そんな建築現場でも機械や重機、設備の発達で女性の職人さんが少しずつ増えてきています。現場監督としてならかなり増えてきたようにも思います。もちろん、職人さんは職種によってバラつきがあって、大工さんや左官屋さんに少しずつ増えていますが、瓦屋さんや足場屋さんにはまだまだ少ないです。昔から全くいないわけではないんですが、応援で来てくれた女性の職人さんが屋根に上がってるのを見て「スゴイなぁ」って施主さんに珍しがられる事はかなり多いですね。
直射日光の下で日焼けで真っ黒になりながら埃でドロドロになって仕事をするというのは確かに女性には向いてないのかもって感じてしまいます。勾配のある屋根の上で瓦を運搬したりという力仕事もかなり多いですし。

 

繊細な仕事は女性の方が得意です。

 

力仕事は男の方が有利ですが、実はまっすぐな線を出したりとか丁寧な仕事、片付けや掃除など職人の仕事の大半は女性の方が上手に出来る事やったりします。
リフォーム工事の場合には施主さん一家が住みながら工事が継続するので家の方とのやり取りには細やかな気遣いが出来る女性の方が安心してもらえたりもするし。
つまり瓦屋さんに限らず職人仕事って職種として女性が向いてないんじゃなくて女性には向いてない仕事もあるけど、必ずしも男性にしかできない仕事ではないって事です。
もっと現場を整えて女性が働きやすい仕事環境を用意するのと同時に女性でも出来る仕事ですって事をアピールしていかないといけないって事ですね。
先日の土塀修復ワークショップで女性が作業してる姿とものづくり体験教室で男子が騒いでる姿を見てしみじみと思いました。

 

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