姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

いろいろな価値観がある事を知っておかないと自分の価値観が否定されてしまいます。

こんにちは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
雨が多くなってきたのは春に近づいている証拠ですね。おかげで仕事が進みません。後ちょっとで終わる現場があるのに雨が降ると意味もなく焦ってしまいます。天気はこちらの都合には合わせてくれないのでどうしようもありませんが。

 

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昔話は権力者のPR戦略の道具です。

 

ラジオやったかネットのニュースやったかで絵本の内容がしっくりこないという話題を知りました。なんでもテレビ番組で昔話の「桃太郎」の物語で「鬼退治についてくるならきびだんごをあげるという駆け引きが気にいらない」とか「鬼退治ではなく話合いをして欲しい」という発言を芸能人がして、それに対して賛同する意見がSNSで上がっているとの事です。前者の「気に入らない」というのは個人的な感想なのでいいと思うんですが、後者の「話し合い」に関してはちょっと違和感を覚えます。
「桃太郎」の話って諸説あるものの、発生したのが室町時代で物語の中の年代は3世紀とか4世紀ごろの大和政権の頃の話のようです。いろいろな解釈はあるけど鬼というのが土着の民族でそれを大和政権から派遣された将軍が征伐するという史実を元に物語化したもので、今で言うと「侵略戦争を仕掛けた」という内容を正当化しているだけなんですよね。

 

各時代の倫理観で描かれているものはそのままでいい。

 

この20年から30年の間に出版されたものでも今の社会情勢や倫理観からするとそぐわない内容のものがあったりするのが当たり前やのに1000年近く前に成立した物語が今の価値観と合う内容のわけがないんですよね。今の価値観だけを全てと考えて当時の話を非難してしまうのは歴史を否定する事にもなると思うんです。
特におとぎ話や昔話は過激な話や残酷な話も多いので何故そういう話が出来上がったのかという歴史的な背景も含めて考えるのを楽しむくらいでないと読めないんじゃないかなぁ。

 

価値観は変化するもの。

 

同じ国の中でも時代によって価値観は変わっていきます。それを認められないままでいると他の国の価値観が認められなくなります。グローバル化が進んで海外の方がたくさん日本に来られていますが、国が違えば価値観が違うって事が認識出来ていなければ自分の価値観が否定された時に喧嘩になってしまいます。国と国が喧嘩したら戦争ですよね。そうならない為にも多様性を受け入れないといけないと思います。
最近、特に自分の価値観だけが正しいって思ってる人が多いような気がするので自分がそうならないように気を付けないとです。