姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

日本の伝統的な文化はオシャレじゃないって決めつけてるのは若い人ではありません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日、観劇で大阪に出た時に大阪駅の駅ビルの3階にある「時の広場」のクリスマスイルミネーションを見てきました。梅田近辺でクリスマスの時期に開催されている「梅田スノーマンズフェスティバル2018」とのコラボのイルミネーションでたくさん雪だるまがいるんですが、時々帽子が違うのが居て間違い探しみたいで面白かったです。

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和服って特別ってイメージが強いですよね。

 

大阪や神戸、京都など休みの日に都会に行くと本当にいろんなファッションの人が居ます。奇抜な服装の人もいるけど、必ず見かけるのが和装の若い人ですね。着物を綺麗に着こなしてたり、ちょっとアレンジはしてあるけどそれほど奇抜になっていなくて自然な感じでお洒落やなって感じます。
私の世代でも基本的に普段着るものは洋服になってしまっていて、和装をするのってかなり特別な時だけになっています。冠婚葬祭や花火大会、初詣とかですね、普段着として和装で出かけようって発想がなくなってしまっています。でも若い人は出掛ける時の服装として和装を選ぶ人が増えてきてるように思います。

日本の伝統文化は年齢が高いほど評価が低い気がします。

 

そう考えてみると建築関係で考えてみても畳とか瓦とか日本の伝統的な文化についての評価がやたらと低いのは意外と年齢層が高い人の方が多いです。「瓦は重たいから」とか「今風の家の方が」って仰るのはたいてい60代後半から70代くらいの方です。
若い人の中にもそういう方はいらっしゃるし、年齢を重ねて「やっぱり和風が落ち着く」っておっしゃる方もいらっしゃいますが、田舎の立派な入母屋の家に住んでる方に限って自分の家を否定するような言い方をされるのでとても悲しくなります。
若い人は先入観なく判断して「良いものは良い」って取り入れていますね。

 

もっと自分の国の文化に自信を持たないとです。

 

私もそうなんですが、私より上の世代の人は生活の洋風化の真っ只中で過ごしてきた年代なんですよね。建築も服も食べ物も和風のものよりも洋風のものの方がお洒落やっていう価値観を植え付けられてしまってるんだと思います。実際にはこれまで日本になかったから珍しくて新鮮に思えただけやのに。その価値観のまま40年くらい経つと自国の文化に自信が持てなくなってしまうのは仕方ないことかもしれません。
でも今現在海外から注目されているのは「和」の文化です。これも海外の人からしたら珍しいから新鮮に映ってるだけかもしれません。でも自分達がお洒落やと思っているものを発信している国の人が「和」はお洒落やと認めてくれているんです。
もっと自信を持っていいと思うんです。