姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

小さい工事だからこそ相談してもらいたいです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
2月10日に我が家に来た柴犬の名前、そういえばまだ発表してませんでした。新しい子は「伊織」という名前になったんです。由来は宮本武蔵の弟子の宮本伊織から。嫁さんの実家の猫が「ムサシ」という名前なのでそこにあやかってみました。お師匠さんとは会う機会はほぼないとは思うけど、同居人とはなんとか仲良くやっているようです。ご飯の時間には怒られてるみたいですが。

 

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「小さい工事でごめんね」ってよく言われます。

 

台風に限らず、雨漏りの修理などに伺ったお宅でよく「小さい工事でごめんねぇ。」って言われます。そういう工事はだいたい半日とか1日で終わる事が多いので確かに「大きい」工事とはいい難いですが、工事業の側からすると大きい工事だけでなく小さい工事で呼んで頂けるととても嬉しいんです。
大きい工事は確かに金額も大きくなりますが、工事期間も長くなりますし職人さんや材料の手配などが大変なんです。それに大きな工事に入ってしまうと他の仕事が進まなくなる事もあるので一長一短ですね。

 

初動対応が大事なのは建物でも同じです。

 

消防では初期消火、警察は初動捜査が大事ってよく言われますが、建物の不具合についても初動対応が大事なのは同じです。何か違和感やったり小さい雨漏りに気付いたりした時に放置せずに対応しておけば「小さい工事」で建物は長持ちするんですが、それを放置してしまうと「大きな工事」を通り越して「とても大きな工事」になってしまう事もあるんです。

 

小さな工事の積み重ねは大きな工事に勝ります。

 

経年劣化で葺き替えした方が良くなるまで長持ちした屋根というのは既設の瓦を下ろす工事をしていると、あちこちに修理の跡が見られます。雨漏りだけでなく地震や台風で被害が出た時に修理したという話を施主さんから聞いて「やっぱり」って思うんですよね。
対して小さい工事を怠ってとても大きな工事になってしまった場合というのは「どうにか修理出来ないか?」と言われて現場調査に行って、どうにもならずに葺き替えになる事が多いんです。我々でも修理と言われるとどこから手を付けたらいいのか分からないというレベルの屋根なんですよねぇ。
もっと早い段階で相談して欲しかったと思ってもどうにもならないので、根本的に直すなら葺き替えしないとダメで、中途半端に手を入れても保障が出来ないと説明するしかありません。
何事も最初が肝心って事ですね。