姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

家は揺れる事でエネルギーを分散させています。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
千葉県で少し大きな地震があったようです。最大震度は5弱で東京でも震度4を観測した所もありました。南海・東南海地震が起きる可能性が高いと言われ続けている太平洋側なので今後しばらくは警戒が必要かもしれませんね。関西地方は相変わらず大きな地震は少ないので震度4の地震でもかなりびっくりしてしまいます。でも地震はどこで起きるか分からないので逃げようがないですよね。いざという時のために備えながらも落ち着いて生活しないとです。

 

家の前の道を大型車が通ると家が揺れます。

 

私の家の前は国道などの幹線道路ではないんですが、国道から国道への抜け道に使われています。バス道にもなっていてそこそこ道幅があるので交通量は渋滞するほどではないけどちょっと多めなんです。
昼間は家にいる事が少ないのでそんなに気にならないんですが、夕方から夜にかけて家に帰ってゆっくりしている時に前の道を大型車が通ると震度1とか震度2くらい家が揺れるんです。
もう慣れましたが、最初はちょっとドキドキしました。

 

線路沿いの家もかなり揺れますね。

 

たまに鉄道の線路近くの家の屋根の工事をさせて頂くんですが、電車が通る度に屋根の上にいても家が揺れるのが分かるんですよねぇ。普通の鉄道でもかなりのものなんですが、新幹線の高架の近くの家はその比じゃないくらい揺れます。
高架から20mくらいは離れているのに新幹線が通る度に揺れるのには驚きました。まだまだ距離があるのに遠くからゴーって音が聞こえてくるので新幹線が来るのは分かりやすいんですが。
鉄ちゃんなら嬉しいかもしれませんね。前に行った現場ではドクターイエローこそ見れなかったけど、「ハローキティ」仕様の新幹線は何度も通るのを見かけました。

 

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家は揺れる事によってエネルギーを分散させています。

 

家が揺れるというとあまりいい事ではないように思われるかもしれませんが、「揺れ」って実はとても重要な事なんです。揺れないように頑丈に作るのは出来ない事はないけど、建物に入射したエネルギーが全部、家の中の固定されていないものに伝わって家具や電化製品が飛び回ってしまうという実験結果もあります。
それを敢えて揺れるようにして力を分散させて建物もそこに住む人も守るという考え方ですね。今の家は「耐震」に力を入れていますが、「制震」や「免震」の凄さがもっと知られたら昔の家の凄さも認知されるようになるのになぁ。空き家になっている家でも取り壊すのがもったいないような家がたくさんあるので、新築以外の価値をもっと上げていかないとです。