姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

地震や台風などの災害による被害はゼロには出来ません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店表瓦の表(おもて)です。
先日の東京出張では行きは姫路から東京まで新幹線やったんですが、帰りは米原駅で降りて嫁さんと朔矢と合流して米原からは車で帰ってきました。名古屋まではのぞみやったけど名古屋からはこだまに乗り換えたらいつもは全く気にもしていなかった岐阜県伊吹山がふと目に入ったんです。嫁さんの実家近辺から綺麗に見える山が新幹線からでも見える事に今回初めて気が付きました。たまには時間を気にせずにのんびりと道中を楽しむのも贅沢なのかもって思えた瞬間です。

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今日で東日本大震災から13年です。

 

11年前の今日、東日本大震災が起きました。当時姫路は震度2とか3くらいやったと記憶しています。私自身は姫路でも山の方の現場に行っていて、そちらではほとんど揺れなかったので地震の発生は友人からの「地震あったけど大丈夫?」のLINEでした。仕事中は地震があった事は知っていてもそんなに情報もなかった事から被害が大きくなっていないといいなぁなんて事を職人さんたちと話ながらも揺れを感じなかったので危ないとも思わずにそのまま夕方になりました。

 

帰りのラジオで大事になっている事を知りました。

 

現場での作業を終えて車で会社まで帰る道中でラジオをつけて始めて大地震やったと知りました。その時点ではラジオを聞いていても混乱した状況で震度とマグニチュードとあちこちで被害が出ているらしいという事しか分からなかったんですよね。
阪神淡路大震災以降、いくつかの地震を経て少しずつ防災の心構えとか備えがなされるようになっていたけど、まだまだ「自分が住んでいる所は大丈夫」って思っている人の方が多かったように思います。
だから余計に地震の規模とか被害状況が把握しきれずに混乱していたと今になって思うようになりました。

 

被害をゼロにするのは難しいです。

 

地震や台風などの災害が起きるたびに被害が出ています。人的被害も物的被害もゼロになるのが理想ではありますが、実際問題としてゼロにする事は出来ません。災害が起きる度に橋やビル、道路の他に住宅なども全部建て替えて最新の技術を用いたものにする事が出来たらかなり被害を減らす事は出来るかもしれませんが、建て替えるのに必要な費用がなんとかなったとしても全部を建て替える前に次の災害が来る可能性が高いですよね。そもそも費用をなんとか出来るはずもないので、現実的ではありません。
被害が出たら原因を追究したくなるのは分かるし、全部の原因を押し付けてしまえば批判を受けるのはその原因だけになるけど、根本的な解決にはなりません。
この30年は瓦が悪者にされ続けていますが、そろそろ原因を瓦に求めるのはやめて欲しいものです。