姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

瓦の全てが災害に弱いわけではないんです。

こんばんは。

姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。

あっという間に1月も終盤に差し掛かってきました。業界的に1月から3月は仕事が暇になる事が多いので、瓦業界の会議やイベントなどは今の時期に集中していて、出歩く機会も多いので余計に早く感じるのかもしれません。

 

近畿建築士会の「BO祭」に参加してきました。

 

今日は近畿建築士会協議会青年部会主催の「BO祭」というものに参加してきました。建築を知る事が防災に繋がるというコンセプトのイベントで、淡路瓦組合さんのブース出展のお手伝いとしての参加です。

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開催場所は神戸やったけど、「近畿建築士会」とあるだけあって、近畿圏の建築士さんが多く集まっていたようで、お話させて頂いた方は大阪とか滋賀の方でした。

 

瓦は災害に弱いという印象が強いみたいです。

 

地震でも台風でも被害の目安になっているのが「瓦の飛散状況」で、テレビで災害現場が映ると「瓦が散乱しています」ってリポーターの人は判で押したような説明をしています。

築40年とか50年経った住宅はそもそも瓦を落とす事で構造体へのダメージを減らす考え方で施工されているので、築年数が古い建物が多いところでは瓦が散乱するのは当然なんですよね。

阪神淡路大震災をきっかけに瓦にも防災瓦が出て来て、工法も「ガイドライン工法」が開発されました。

そのおかげで今施工された瓦屋根は少々の災害ではほとんど被害は出ないくらいになっています。

 

メンテナンスしていないと災害に弱くなります。

 

でもいくら防災瓦でガイドライン工法を採用していてもメンテナンスを怠れば何度も災害に遭えば被害は出ます。

一回一回は小さなダメージでも積み重なったら大きくなるのは当然ですよね。特に最近の住宅はメンテナンスフリーと言われているものが多いので、地震や台風で被害が出なければそのまま放置されてしまいがちなので、注意しないとなんです。

ここ数年は「想定外」と言われる地震や台風が頻発していて、いつ自分の地域に被害が及ぶか分かりません。絶対安全なところなんてないんですよね。

それに備えるという意味では家の点検とかメンテナンスは絶対に必要やと思います。

災害が起きてしまうと工事業者は対応に忙殺されてしまうので、何もない時にこそ点検とか修理をしておく事をオススメします。