姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

古民家と一口に言っても「空き家」と「中古住宅」は違います。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
お盆休み初日は早朝から墓参りに行ってお盆のお迎えをしてきました。地元の墓地には朝の6時半やというのに大勢の人がいました。が、同年代がほとんどいません。今年は帰省するのも躊躇われるのは確かやけど、地元にいる同年代もほとんど見ないのは何でかなぁ??
年齢的にはそろそろお墓の守りをしないといけないようになってきていると思うんですが・・・。

 

日本全国で空き家が問題になっています。

 

もうかれこれ5年以上前から日本全国で「空き家の増加」が問題になっています。2013年に行われた調査では全国で800万戸以上の住宅が空き家になっていて、更に増え続けているそうです。5年ごとの調査で調査の2年後くらいに結果が発表されているので、そろそろ2018年の調査の結果が出てくる頃なんですが、1000万戸以上が空き家になっているという予想が出ていました。
仕事をしていて、感じるのはむしろ1000万戸なんて軽く超えているんじゃないかって事です。

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それでも新築住宅は増え続けています。

 

これだけ空き家が問題になっているんですが、それでも毎年100万戸近くの新築住宅が建っているんです。戸建て住宅だけでなくマンションなども込みの数ですが、それにしても多いですよね。欧米諸国では年間の新築住宅着工件数は20万戸程度だという話も聞きました。
日本は住宅を新築する事によって経済を回してるんじゃないかって思ってしまうくらいです。2世帯住宅などを話題にしつつも世帯数を増やす事ばかりを考えて親元から独立するのが当たり前の風潮になっている事にかなり強い違和感があります。

 

「空き家」と「中古住宅」の違いって何?

 

欧米では家を新築する事は少なくて、中古住宅を購入する事が多いそうです。ある程度年数を経た住宅の方が人気があるという話も聞きました。
ところで「空き家」と「中古住宅」の違いって何か分かりますか?っていろいろな人に聞いてみたら、大抵は「築年数」という答えが返ってきます。私の個人的な意見ですが「空き家」と「中古住宅」の違いは「家の中に荷物が残っているかどうか」ではないかと思います。住む人が居なくなった住宅で家の中の荷物が処分されて、空っぽになっていて、すぐに売買や賃貸が出来る状態なのが「中古住宅」、荷物が残っていて売るに売れない、借りるに借りれない状態のものが「空き家」って事です。
住んでいる人が居なくても「中古住宅」なら次の住み手を見つけやすいけど「空き家」は興味がある人がいても荷物が残っていると自分が住むイメージが持てないんですよね。
親元を離れて自分の家を持つのが悪いとは言わないけれど自分が育った家が最終的にどうなるのかを考える事も大事な事やと思います。
空き家が増えると災害時の危険も増すので、早く対策しないとなんですよね。