姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

空き家になると家が傷むのが物凄く早いです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
2カ月ぶりに散髪に行ってきました。髪質が固めで伸びてくるとボリュームがエラい事になるので基本的には1カ月に1回散髪に行くようにしているんですが、ちょっとタイミングを逃すと2カ月経ってしまうんです。それ以上になってくると毛先がちょっと眉とかに当たるのが気持ち悪くなるので3カ月放置する事はないんですが。
学生時代に2年くらい伸ばしてみた事があるんですが、黒歴史ですね。

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外観で人が住んでいるかどうか判断がつきます。

 

雨漏りの調査などでいろいろな現場に伺う事が多いんですが、その道中、車から見ているだけで空き家になっているのか人が住んでいるのかが判断出来てしまいます。
車が置いてあったり、洗濯物が干してあったりという誰が見ても分かる、人が住んでいるサインとは別で屋根であったり壁であったりの傷み具合で判断が出来るんです。

劣化する早さが違うんです。

 

人が住まなくなった家というのはどれだけ綺麗に見えてもいろいろな所に空き家のサインが出ています。屋根で言えば、新しくても空き家になっていたら樋から草が生えていたり、瓦葺きの家では棟瓦から草が生えたり、新しいのに瓦がズレたりしているんですよね。他にも庭回りの雑草の生え方とかも人が住んでいる家と空き家とでは違うんです。
家も呼吸をしているので、人が住んでいたら空気が入れ替わって湿気が溜まりにくくなっているんですが、締め切ったままで呼吸しなくなるとあっという間に動物も植物も吸い寄せられていきます。

 

雨漏りしていても人が住んでいたら屋根に穴が開く事はありません。

 

空き家を放置していると屋根に穴が開くくらい雨漏りがひどくなったり、棟木が折れてしまって屋根が落ちてしまう事があるんですが、人が住んでいる家というのは雨漏りをどれだけ放置していてもそこまで症状が進む事はないんですよね。
雨漏りが酷くなると修理したりするので悪化が防がれるのは当然といえば当然ですが、雨漏りしている事に気付かないままで放置されていても、同じ時間放置されている空き家と比べたら劣化の進行はかなり遅いんです。
家を買う時代になってかなり住宅が余ってきていますが、これ以上空き家が増えると日常生活にも影響が出るので、そろそろ新築を有難がる感覚を見直した方がいいですね。