姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

扱う可能性のある商品の情報は知っておかないとです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
台風の進路はどんどん南よりになっていて、今のところ上陸する心配はなさそうですが週末にかけて雨が続く予報になってしまいました。有り難い事に仕事の依頼はしっかりあるんですが、雨が降ると仕事が出来ないのがジレンマです。
昔は多少の雨なら仕事をしていた時期もあったんですが、今は職人さんの安全を第一に考えて雨天での仕事はやらないようにしています。

 

「屋根材」は瓦だけではありません。

 

世間一般では建物、特に住宅の勾配が付いた屋根に施工されるものは全て「瓦」という認識になっているみたいですが、厳密には「瓦」と呼べるものは粘土を成形して焼成したものだけを指します。
薄型スレートであったり、ガルバリウム鋼板などは瓦ではなく「屋根材」なんです。でも業界の外にいる人からしたら、屋根材の材料が粘土なのか鉄板なのかというような細かい話はどうでもいいんですよね。屋根に施工してあるんやからシンプルに「瓦」でいいという事らしいです。
でも建築の専門家である1級建築士の方でも「瓦」と他の「屋根材」の違いって分かっていない人も多いみたいです。

 

お客さんからの問い合わせに対応するためには情報が必要です。

 

現代ではインターネットを使えばどんな商品の情報でも簡単に検索する事が出来ます。もちろん、ある程度の情報を持っていないと正確に検索する事は出来ませんが、それでも一般のお客さんが自分で屋根材の事を調べて、「○○って商品の施工は可能ですか?」って問い合わせをして来られた時に、「その商品の事をよく知らないので出来ません」と答えるのはプロ失格やと思っているので、勉強出来る機会は逃さないようにしています。

 

問屋さんの勉強会に参加してきました。

 

そんな今日は会社から一番近い所にある問屋さん(車で5分)の会議室で開催された板金屋根材の勉強会でした。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20201007181725j:image
普段、瓦の仕事だけをしているとなかなかこういう勉強会に参加するチャンスってないので問屋さんから声を掛けてもらえるのってとても有難いんですよね。違うメーカーの商品は取り扱った事があるんですが、今回のメーカーさんは初めてやったので、いい勉強になりました。
粘土瓦は昔からあるからみんな知ってるって思いこんで、こういう勉強会ってほとんどしないけど、それが選ばれていない原因になってるような気がします。
もっと瓦について知ってもらえるように頑張らないとですねぇ。