姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

屋根材の材質によっては古くなると粉が浮くものがあります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
梅雨を前にして玄関に滑り止めを施工する工事をしてきました。何段かに分かれている玄関のアプローチでちょっと時間かかるかな?って思ったけど施工前の清掃と水分が乾くのを待つ時間が長かったくらいで施工を始めるとあっという間に終わってしまいました。少しずつ防滑工事の問い合わせも増えてきているので、もっと頑張らないとですね。

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スレートやセメン製の屋根材は年数が経つと粉が浮いてきます。

 

カラーベストに代表されるスレート系の屋根材やモニエル瓦などのセメント系の屋根材は陶器瓦よりも安価やって事でひと昔前は物凄く流行っていました。セメント系の屋根材に関しては現在はほとんど流通していなくて、過去に施工されたものが残っているだけになっていますが、スレート系の屋根材は今でも普通に使われています。
両方の屋根材に共通するのが年数が経つと表面に粉が浮いてくるという事です。10年から15年に1回は塗装をしないと防水性が保てない事も特徴ですね。

 

塗装をしていない屋根に上がるのは怖いです。

 

定期的にメンテナンスをして塗装がされている屋根であれば雨漏りの心配もないし、点検で上がっても比較的安心して動けるんですが、これらの屋根材が施工されている家はメンテナンスがされていない家がかなり多いんです。
住宅を購入した時にメンテナンスの必要性を説明されていないお客さんがかなり多いみたいなんですが、雨漏りの調査や点検に呼ばれて梯子を上った時に屋根に上がるか迷うんですよね。粉が浮いているととても滑りやすくなるのでめちゃくちゃ怖いんです。
ちょっと勾配がきつい屋根になると屋根の上で歩くのが怖くて移動速度が半分くらいになってしまいます。

 

勾配がキツい時には屋根に上がるのを拒否する事もあります。

 

現場に到着して屋根を確認した時に表面に粉が浮いていて勾配がキツい屋根の場合、自分の身の安全が確保出来ないので屋根に上がれない事もあります。屋根に上がるのが仕事ではあるんですが、私たちなりに上がれるか上がれないかの基準があって、上がると危険な屋根には絶対に上がりません。下手すると怪我どころか命に関わるからです。
最近はドローンも現調に持って行くようにしているのでどうしても上がれない時にはドローンで点検するようにしています。