姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

少しでも気になる事があったら相談してください。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
いつの間にやらプロ野球もオープン戦が始まっていたし、大相撲も春場所が始まっています。今週末には高校野球の春の選抜も始まるようで、昨年は大混乱の末中止になった大会も無事開催されていてホッとしています。観客に入場制限がかかっていたとしても試合が中止になるよりは開催される方が気分的にも経済的にも健全で、それが最終的には健康に繋がると思っています。最近は全く野球も観に行ってないけど、機会があればまた行きたいなぁ。

 

家の世話を任せられる人が減っています。

 

ここ数年、電話でお問い合わせを頂くとよく言われる言葉があります。「小さい工事で申し訳ないんやけど」というものです。少なくとも当社では仕事の大小で仕事をお断りする事はありません。災害が起きて人員が全く追いついていない状況の時に「今すぐ」と言われると流石にお断りしますが、そうでない限りは依頼頂ければ現場調査の日程調整をさせてもらっています。
こんな風に言われるようになったのは「家の世話」を任せる人が減ってしまったからなんです。

 

昔は大工さんが建てた家の手入れをしていました。

 

今のように住宅が大手メーカーから「買う」ものになる前は大工さんが「建てて」いました。大工さんが基本的な構造や内部の造作をしながら我々屋根工事業者や電気屋さん、水道屋さん、左官屋さんなどを手配して工事の進捗を管理していたんです。だから人が住むようになって不具合が出た場合でも症状を聞けばどんな場所にどんな不具合が出ているのかが分かって、それに対処できる業者を連れて行く事が出来ていたんです。
しかし工業化が進んでいくと現場監督という職種が出来て、大工さんは一職人さんとして関わるだけになってしまいました。
家を買った人も買った後は販売元との関係が続かないので、いざ不具合が起きた時にどこに相談したらいいのか分からなくなっているんです。

 

小さな事の積み重ねが大事になります。

 

どんな事でもそうですが、大事に至るまでにはとてもたくさんの小さな事が積み重なっています。「なんとなく気になる」とか「今すぐに直さなくても」というような事を放置しておくと後々大事になってしまうんですよね。
最近の瓦降ろし工事では少なからずそういうケースに遭遇します。瓦そのものはまだまだ強度を保っているのに葺き替えしないといけない事例とか。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20210317183829j:image
だからお客さんには「どんな小さい事でも連絡してくださいね」っていうようにしています。