姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

壁を這う蔦は早目に処理しないと建物が傷みます。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
テニスの大坂なおみ選手が2度目の全米オープン優勝を果たしました。何か微妙に暗いニュースが多い中での明るいニュースが嬉しかったです。スポ―ツ界は今年の初めはオリンピックの話題一色になるかと思っていたので、オリンピックが延期になってもいいニュースが流れてくるのはいいですね。

 

母家の車庫が蔦まみれになっていました。

 

うちの会社ではなく母家の車庫が家の裏に建っています。会社の事務所を新築した後に完成したので築年数で言えば15年ほどになります。車庫やけどちゃんと和瓦を使っていて、登記が必要なくらいしっかりした建物なんですが、いつの間にか車庫の壁を蔦が這っていました。
それも気が付いた時には屋根の軒裏にまでしっかり延びていて、もう少しで瓦に到達しようかというくらいやったんです。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20200914190218j:image

母が親父に処分を頼んでいたらしいんですが、ちょうど今は稲刈りの時期で親父も手が離せないらしくて、私にお鉢が回ってきました。

 

壁にも軒裏にもしっかり食いついていて剥がすのが大変でした。

 

根本は母が鎌で切り離しておいてくれた事もあって、最初は脚立があれば剥がすのはそんなに難しくないやろうって高を括っていたんです。それがいざやってみるとなかなか剥がれません。壁の吹き付け塗装の面にも軒裏の野地板にもしっかり食いついてしまっているんです。太い部分は引っ張ったらそれなりの長さで剥がれてくれるんですが先の方の細い部分は千切れてしまうんですよね。
軒裏の方もびっしりで手が届く範囲はなんとか頑張りましたが、もしかしたらちょっとだけ残っているかもしれません。

 

放置するとそこから水が回ってしまいます。

 

蔦も植物なので根が張れそうなところにはどんどん根を張っていきます。モルタルに吹き付け塗装をしてあってもクラックなどがあるとそこから侵入して根を伸ばしていくし屋根の上に上がってしまうと少しでも水分がある所にはどんどん入り込んでいくので棟などの土を使っている部分にはどんどん侵入していきます。
そしてそれが雨漏りの原因になったりして建物が傷んでしまうんですよね。普段生活している住居部分ならそうなる前に気付けるんですが、車庫とか空き家みたいに人の目が届きにくい所は放置されがちなので注意が必要です。
冬になったら枯れるはずやけど、最近の異常気象やとそれも絶対とは言えないので見つけたら早目に対処しないとなんです。