姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

屋根から降りてくるのは瓦だけではありません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日、現場に向かう道中で通りかかった喫茶店で物凄く懐かしいものを見ました。以前うちの近所にあった「姫路健康ランド」の入り口に飾ってあったパンダの置物です。
置物と言っても3mくらいあるめっちゃでっかいやつで、健康ランドが廃業して解体された時にどこかに引き取られたという話は聞いていました。前にも何かで通りかかった時に見かけたんですが、それがどこやったか覚えていなかったので、見つけられてちょっとすっきりしました。

 

瓦降ろし工事で屋根から降りてくるのは瓦だけではありません。

 

瓦の葺き替え工事をする時に一番最初にやるのが瓦降ろしです。既存の瓦を撤去する作業ですね。屋根面に施工してある瓦を降ろすんですが、瓦だけ降ろして新しくするというわけにはいきません。
古い家やと瓦の下には葺き土があるし、その下には土がズレるのを止めるための木材が打ち込んであります。下葺き材もかなり劣化した状態になっている事が多いので、それらもはがしてしまわないとなんです。

 

葺き土は少量でもかなり重たいです。

 

今、新しく瓦を施工する場合には桟瓦を葺く時には葺き土は使いません。阪神・淡路大震災の後に屋根を少しでも軽くするためにほとんどが桟葺きになったからです。
でも昔の家の葺き替え工事をする時には古い家ではほぼ葺き土が載っているんです。瓦もそこそこ重量があるんですが、葺き土は量の割に重量があるので、面積が小さくても瓦と土を降ろすとすごい重量になってしまうんです。

 

ダンプに積んで走ると埃がスゴイです。

 

今回は屋根面積が小さかったので瓦と土を混載にしても3tダンプ1車で積み切れる量になりました。瓦は嵩張るけど土は隙間に入ってくれるので満載というほどにもなりません。それでも思っていたよりも重たくて、全部で2.5tほどになりました。
10坪の屋根やと土葺きでもだいたい2tほどになる事が多いので、ちょっと葺き土が多かったって事ですね。

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処分場に向けて走っているとちょっと土埃が舞い上がってしまったので後ろの車に申し訳なかったです。でも水を掛けて表面を濡らしても走っている時の振動で濡れていない部分が出てきて結局埃は舞い上がるんですよね。だから出来るだけスピードは出さないように心がけています。