姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

兵庫県の初代県庁が復元されていたので行ってきました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日はかわらぶき技能士の技能検定の実技試験日でした。見学などは出来なくて終わった後の片付けにだけ行ってきました。試験会場に到着したら検定員が採点しているところで、そのまますぐに架台を解体して片付ける運びとなりました。今年は全員施工完了していたので採点してもらえたみたいです。

 

兵庫県の初代県庁が復元されました。

 

現在の兵庫県の県庁は神戸でも少し東の元町駅から北に上がったところにあるんですが、昨年、明治時代に兵庫県になった当時の初代兵庫県庁が木造で復元されました。もともとは大阪町奉行所の兵庫勤番所だった建物を県庁として使っていたらしいんです。
当然、木造で瓦葺きの建物で復元するというニュースを聞いた時は公的な施設が木造瓦葺きで建てられる事が凄く嬉しかったのをよく覚えています。

 

やっと行く事が出来ました。

 

オープンした当初から行きたいなぁって思っていたんですが、なんせ立地がちょっと辺鄙なところなので何かのついでに行くという事が出来なかったんです。場所的にはノエビアスタジアムの近くで神戸中央卸売市場の向かい側ってところですね。
周辺は工場地帯でその工場地帯へ通勤する人のために開通した鉄道があるくらいで、ノエビアスタジアムが出来るまでは本当に何もないところやったんですよね。神戸市民でもあの辺りに行った事がない人はかなり多いんじゃないかと思います。

 

木材が新しいのでとてもいい匂いがしていました。

 

まだ完成して数カ月しか経っていない建物なので木材も漆喰の壁もピカピカで瓦も真新しくてすごく綺麗な建物でした。何よりも建物の中に入ると新しい木の匂いが香ってきて凄く落ち着くんです。

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もちろん畳も新しくていい匂いがするし、その中をゆっくり見学出来るので時間を忘れてのんびりしてしまいます。雪隠(昔のトイレ)や湯殿(お風呂)も再現されていてそんな中に洋風の家具が設置された執務室などもあるので、明治時代の和洋折衷の生活様式を想像できる建物になっています。
ちなみに兵庫県の初代知事は意外と知られていないんですが、初代総理大臣の伊藤博文なんです。当時20代で知事になったそうです。平均寿命が今よりもかなり短い時代とは言っても若いですよねぇ。やっぱり政治家はそれくらい若くないとあかんのかなぁって思います。