姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

雨や風が強い日は屋根に上がれません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日は「海の日」ですね。自分が学生時代の時にはなかった祝日やからか、イマイチ馴染みがなくて、祝日だという事を忘れそうですが、世の学生さんたちはそろそろ夏休みに突入という頃合いですね。とはいえ、毎日のように線状降水帯やら梅雨末期の大雨やらって報道が流れてくるとちょっと嫌になります。コロナの新規感染者についても増えているというニュースしか流れてこないので、今年の夏も大っぴらに出歩くというわけにはいかないかもしれませんね。

 

雨の日でも仕事をしていた時代がありました。

 

今でこそ安全面を考慮して雨が降ると現場の仕事は完全に休みにしていますが、私が瓦業界に入った頃は作業によっては雨が降っていても出来るという理由から雨天でも屋根に上がっていました。しかも足場なしです。
今考えると恐ろしい事ですが、当時は社会全体が安全は後回しでとにかく効率優先になっていた頃ですね。そのせいで事故が増えて今のように安全第一に変わっていったとも言えます。

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雷が落ちた家にシートを掛けにいった事もあります。

 

今までで一番怖かった現場は屋根に雷が落ちた家にブルーシートで養生をしに行った現場ですね。天気が悪くて作業が出来ないからと事務所に居る時に電話が鳴って、「家に雷が落ちたからシートを貼りに来てほしい」というものでした。
まだ外はゴロゴロと雷が鳴っていたし、会社から比較的近い家やったのでその家に落雷があった時もかなり近いところに落ちたという感覚やったんです。だから天気が落ち着いたら行くのやと思っていたら、「すぐに来て欲しい」との事。「同じ場所に雷は落ちない」という話は聞いた事がありますが、実際に落雷した現場にまだゴロゴロいっている最中に行って、屋根に上がるのは生きた心地がしなかったですね。

台風の真っ只中でブルーシート養生に行った現場も怖かったです。

 

まだ免許を取ったばかりの学生の頃にも父に「手伝え」って言われて怖い思いをした事があります。確か新築の現場でルーフィングが貼れるようになるのを待っている現場があったんですが、台風で作業が出来なくなっていたんです。その現場にシート養生をしに来て欲しいと言われて父と2人で風雨の中高速を走って現場に行って、強風の中シートと一緒に飛ばされるんじゃないかと思いながらシート養生をしました。
帰りの車は2人ともずぶ濡れやったのを覚えています。
今は安全上の理由で断る事が出来ますが、昔は元請さんからの依頼は断れなかったみたいです。自分だけでなく従業員の命も守る為に無理なものは無理って言えるようになって良かったです。