姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

めちゃくちゃ久し振りにカラーベストの注文をしました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
蚊が飛び回るようになって、朔矢がかなり標的になっているみたいです。抱っこしていると何カ所か刺されている所を発見して、大丈夫かな?って思ってたらかなり痒いみたいで寝入り端とか起きた瞬間とかに無意識に掻きむしっていました。流石に朔矢にムヒとかキンカンを塗るわけにはいかないので、皮膚科でもらった軟膏を塗ったりはしていますが、ちょっとかわいそうです。

 

一時期は軽量の屋根材としてカラーベストが流行っていました。

 

15年から20年くらい前はまだ新築の住宅の仕事も多かったんですが、阪神・淡路大震災以降は軽量の屋根材が大流行していました。特にkmewの「カラーベスト」がめちゃくちゃ流行っていて、うちでも新築工事の大半がカラーベストになっていた時期があります。
ちょうど同じ時期にアスベストの問題が浮上して、それまでアスベストが入っていたものがノンアスのものに変わったんです。その変化もあって余計にカラーベストが選ばれていました。

 

工期が短くて単価が安いので選ばれていました。

 

ハウスメーカー工務店などでは「軽い」というのを売りにして屋根材にカラーベストを勧めていましたが、実際のところは工期が短くて単価が安いのが一番の理由やと思っています。
実際、カラーベストが流行るようになってどんどん住宅のローコスト化が進んでいきました。ただし、ローコストなのは最初のイニシャルコストだけで10年に1回は再塗装をしないといけないのでランニングコストは高くなるんです。
でもその説明をしないサプライヤーが多くて、リフォーム工事で伺ったお宅でその説明をしたらほとんどの方が「知らなかった」と仰っていました。

 

10年近くカラーベストの現場がありませんでした。

 

ここ10年ほどは新築の住宅の工事そのものが激減していた事もあって、何軒かカラーベストの見積もりをしたり、玄関などの狭い面積でカラーベストを施工したりする事はあったけど、リフォームや新築などでまとまった面積の施工はしていませんでした。
最近はガルバリウム鋼板が流行っているのもカラーベストの工事がなくなっている要因かもしれません。
そんなカラーベストの工事を久々に受注して注文したら問屋さんからめちゃくちゃ驚かれたんです。私自身ももうまとまった量の発注をする事はないかもって思っていたくらいで久し振りの発注やったので、何が必要やったか思い出すのに苦労したくらいです。
職人さんたちも久し振りのカラーベストに戸惑っています。

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