姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

運送業界の問題は我々の仕事にもモロに影響が出ています。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
ここ数日、暑いのか寒いのかよく分からない気温になっています。明け方は寒くて目が覚める事もあるけど、寝る間際くらいまでちょっと気温高めで布団に入っても足を外に出して放熱しないといけないくらいです。朔矢は布団を蹴るくせに寒いと鳴いて起きてくる始末です。布団を蹴ってしまうので温かい冬用のパジャマを着せているけど、もうちょっと薄手のものに変えた方がいいのか悩むところですね。でも風邪ひかれても困るしこれからは気温下がって来るのは間違いないので今からはこのままかなぁ。

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建設現場の働き方改革は難しいです。

 

5年くらい前やと現場で仕事をしていて足りない瓦があったら問屋さんや窯元さんに連絡を入れたら翌日か翌々日には届いていました。そのお陰で仕事が遅滞なく進んでいたので凄く有難かったんですが、正直な話、それが当たり前になっている事を危惧していたんです。
建設業界は働き方改革が遅れている業界と言われていて、全国規模の大手の社員さんは週休2日が当たり前になっていますが、現場で働く職人さんは工期によっては休みなしで仕事をしないと間に合わない事もあります。
それでも働かないと稼げないという感覚の人が多かったんですよね。だから働き方改革と言われても難しいって感じていました。

 

瓦や資材が届くのに時間がかかるようになってきました。

 

その働き方改革の建設業界や運送業界への猶予期間が今年の4月で終了しました。それ以前から少しずつドライバーさんの不足などで瓦や資材が手元に届くのに時間がかかるようになっていたんですが、それがもっと深刻になってきました。
メーカーによっては金曜日に発注しても手元に届くのが早くて水曜日になってしまうんです。現場の材料を段取りする時にそれも考慮に入れておかないといけないんですが、これがまた難しいんです。
不足が出ないようにと多めに注文して余ってしまうとロスになって利益を圧迫するし、かといって足りないと現場が進みません。職人さんたちは現場が止まる事を嫌がるのでとにかく多め多めで注文しようとするので、注文する時に何度も確認しないとなんです。

 

価格や工期を根本から見直さないといけない時代です。

 

今、現場でバリバリ働いている職人さんは現場で働いてナンボという考え方のもとで仕事を覚えて、資材を発注したらすぐに届くという常識を持ったまま仕事をしています。だから足りない部材があってもそんなに現場を止めずに仕事が出来るのが当たり前なんですよね。私もどちらかというとそう考えていました。でも今年に入ってからは資材待ちをしないといけない事が凄く増えてきて、現場が止まってしまう事も増えてきたので頭の中を切り替えないといけない時期が来ているんやと実感しています。
時代の流れに取り残されないようにしないとです。