姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

手仕事が細かい飾り瓦を使う事がなくなりました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日は小中学校の時の同級生に誘われて保険会社のビジネス交流会に参加してきました。他にどんな人が参加するのか全く分からないままで当日を迎えたんですが、現地に行ってみたら会場に入ってすぐに高専の同級生がいたんです。知り合いが居た事にかなりホッとしていたら、勉強会の先輩とか先輩の奥さんとかその他にも何人も知り合いの顔を見つける事が出来ました。200人を超えるような交流会に参加したのは初めてやったけど、いい経験をさせてもらいました。

 

近所の神社の修理工事をさせて頂きました。

 

先日、近所の神社が雨漏りしていて木下地が傷んでいたのを修理する工事をさせて頂きました。うちの家や事務所を建てた大工さんからの依頼でこちらがやったのは瓦の復旧のみやったんですが、子供の頃からよく知っている場所で今でも年に数回は行く場所なのでそういうところの修理をするのがちょっと不思議な感じでした。

 

足場のお陰で鬼瓦を間近で見る事が出来ました。

 

下から見上げている状態でも細工がかなり細かい鬼面の鬼瓦やっていうのは分かっていたんですが、足場が掛けてあるおかげで目線を合わせられる位置に立つ事が出来たおかげで近くからじっくりと鬼瓦を眺める事が出来ました。
鬼瓦には作った鬼師さんや瓦を焼いた瓦屋さんの名前の他にいつ焼いたっていう日付も書いてありました。それによると作られたのは昭和56年やったみたいです。
ちょうど私がその神社の隣の保育園に行っていた時期です。屋根の工事をやっていたなんて記憶は全くなかったのでびっくりしました。

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手仕事の飾り瓦を使わなくなりました。

 

私が瓦の仕事をするようになった頃は年に1回くらいは隅蓋や鬼瓦、塀瓦などで飾り瓦を設置していました。それも鬼師さんが手仕事で製作した飾り瓦やったんですよね。
当然、それなりの価格はするんですが瓦工事全体の予算で考えるとそこまで金額がアップするわけじゃありません。それでも余分にお金がかかる事は避ける傾向がここ10年ほどは特に強くなっているように感じます。
「ここに手仕事の飾り瓦があると映えるのになぁ」って思う事がたまにあるんですが、そもそも瓦を選択される事が減ってきている事を考えると、瓦の仕事をさせてもらえるだけでも有難いのかもしれません。