姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

何十年放置されていても瓦はそのまま残ります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日は朝から結構強めの風が吹いていたんですが、それが午後になると更に強くなってきました。夕方にはもっと強くなってきてたので天気予報を確認してみたら今日の夜中に雨が降り始める予報になっていました。雨が降る前の風やったみたいです。そのまま明日の午前中いっぱいは雨になる予報になっていて連休前の最後の一仕事は現場作業は休みにしないといけなくなりそうです。まぁ、会社の倉庫の片付けをそろそろしないといけなかったのでちょうど良いといえばちょうど良いんですが。

 

屋根の上から下ろされて何十年も放置されている瓦があります。

 

仕事をさせて頂く現場にはたまに屋根から下ろしたままかなりの年数を放置されていたと思われる瓦があって、その処分を依頼される事があります。床下とか物置など雨風や日光が当たらないところに保管されているものは土埃がついていても比較的状態が良いものが多いんですが、野ざらし状態で放置されている瓦でも意外と状態が良い事が多いんですよね。

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破損して屋根から下ろされた瓦でも原型を留めています。

 

ざらしになっている瓦は風雨にさらされているんですが、放置されているだけでは大きく壊れる事は意外と少ないんですよね。飾り瓦などは特に降ろした時に破損したものが多くて、破損はしていても細かい装飾などがあって捨てるのはもったいないからと処分を後回しにして忘れられて、その後はどう処分したらいいのか分からなくて放置されるというパターンが多いみたいです。
そして何十年も野ざらしで放置されている瓦ですが、それでも原型を留めているものが多いんです。

 

屋根の上よりは気象条件は緩いみたいです。

 

うちの事務所の周りにはそういうちょっと破損はしているけど、原型が残っていてちょっとした資料になりそうな鬼瓦や飾り瓦をいくつか飾っています。野ざらしというと保管する条件としてはあまり良くないように感じますが、屋根の上やと日陰も何もない状況なのに比べると野ざらしとは言え、木陰に入る事もあるし風向きによっては雨が当たらない事もある地面の方が気象条件としてはかなり緩いみたいですね。
その分、置く場所によっては人や車が当たって破損する事もあるんですが、いかに屋根の上の条件が厳しくて、それに耐える瓦がいかに長持ちするのかがよく分かりますね。