姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

古民家や土塀・土壁など古いものに興味のある人が増えています。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
最近、週末に雨が降る事が多いですね。今日も午前中雨が降っていて冷え込みもかなり厳しかったです。明日は天気回復しそうやけど寒くなってきたんやしそろそろ雨降るのは控えてもらいたいなぁって天気に文句言ってます。

 

土塀修復ワークショップをやっています。

 

兵庫県ヘリテージマネージャーの講習を受けた事がご縁となって福崎町にある登録文化財「旧小國家診療所」の保存・活用に関わらせて頂いてます。診療所部分の葺き替え工事をさせて頂いた他、年に1日か2日ほど周囲を囲む土塀の修復をボランティアの参加者を募ってワークショップという形で進めていて、今年は今日と明日がそのワークショップです。
雨予報でどうなるかと思ったんですが、雨が午前中であがったので午後から明日にかけてで土塀の一部の瓦を降ろして葺き直します。
本職の我々がやってしまうとどうしても予算がかかってしまうので、本職が手を入れるのは最小限に抑えて指導という形で一般の参加者の方に工事してもらいます。

 

いろんな立場、年齢の人が来て面白い。

 

以前参加されていた方の中には関東から来られた方などもいてびっくりしました。自分が古民家に関わる仕事をしたいのでそういうワークショップを見つけては参加していますって方もいらっしゃいましたし、逆に古民家には興味がないけどボランティアで大学の単位がもらえるから参加したという学生さんもいました。どんな動機でも参加してもらえるのが有り難いですね。
参加してもらったら興味なかった事に興味が持てるようになるかもしれないし、我々の仕事の一端に触れてもらう事で瓦屋さんがどんな仕事をしているのかを知ってもらえるのが嬉しいです。

 


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指導する側の経験値としても嬉しいです。

 

指導する側としては兵庫県瓦工事業協同組合青年部の面々に参加してもらってます。台風の修理で忙しい時期に当たってしまって想定よりも少し人数は減ってしまったけど、なんとか時間を作って参加してくれたのでホッとしました。
普段の仕事では職人さん同士で話をしながら進めるので特に気にする必要はないんですが、一般の方を指導する場合には自分たちが当たり前って思っている事を参加者に解説しながらやってもらう事が大事になってくるので、勝手が違っていてちょっと大変です。
でもそういう経験が今後の人材育成に生きてくるんじゃないかと思います。そして普段自分たちが使っている瓦について人に説明する事で漠然と分かっていた事を深く理解する機会にもなるので、こういう機会はとても貴重なんです。
旧小國家の塀はまだ半分以上残っているのでもうしばらくはワークショップが続くと思います。