姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

何をするにも一番最初の入り口が必要ですね。

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
一雨ごとに季節が進むのが今の時期ですが、今日の夜半くらいから一気に気温が下がるようです。暑くなるのも寒くなるのも極端に変化するようになってきたので体調に気を付けないとですね。

 

淡路島へ行くと元気をもらえます。

 

今日は高校時代の友人が「建築士会のイベントで淡路島へ行くので瓦の工場の紹介や見学の下見をしたい」との事で淡路島へ同行してきました。
当日のスケジュールの確認も兼ねているので集合場所の三木市役所で待ち合わせして1台に乗り合わせて淡路島まで移動です。
途中の淡路SAでスターバックスの外壁が瓦やって説明したり業界の事などを話しながら、目的地である「大栄窯業」さんへ。
Gallery瓦坐で瓦の小物などを見ながら道上さんとイベントの打ち合わせを進めていきます。
なかなか伺う機会を作れなくてたまにしか行けないんですが、道上さんと話をしているといつも元気を分けてもらえます。

 

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草の根活動が大事ですね。

 

道上さんと友人たちとの話を聞きながら思ったのは草の根活動は地道やけどこれが一番大事やなぁって事です。
瓦業界にとって一番困るのは「軽い屋根」でもないし「瓦は地震に弱い」って風評でもありません。「瓦の事よく分からん。けどまぁ、いいか。」っていう無関心です。
瓦業界の大部分はお客さんや建築関係の専門家の人は瓦の事を知った上で瓦を選んでいないって考えています。実際は「瓦の事はよく分からへんから分かりやすいものを選ぼう」なんです。選択肢にすら上がってないんですね。
だからいくら「瓦は実は地震には強いんです。」って声高に発言しても興味を持ってもらえない。選択肢に入ってないものに対しての情報は聞き流されるからです。

 

計画の最初の段階で提案に載せてもらえる事が重要です。

 

我々瓦工事業のところに屋根工事の話や見積もりが来る段階で屋根材は8割方決定しています。こちらから提案出来るのはその決定している範囲の中でどのメーカーのモノを使うのかっていう事くらいなんです。でもこれが新築であったり改修やリフォームであったりの計画の段階から話に入らせてもらえるといろいろな提案が出来るんです。ワンポイントでちょっと遊び心を加えた紋やちょっと変わった鬼瓦を入れたり、お客さんの気になる部分を解決出来る瓦を提案出来たりですね。
そのためには瓦に興味を持ってもらうのが一番。でも業界の外の人は瓦に対する入口が全く分からないみたいです。入口が分かったら少しは興味を持ってもらえるし、選択肢にも載せてもらえるんです。
その入口を作るのは我々瓦業界の人間がやらないとですよね。