姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

蓋を開けてみないと分からない事はたくさんあります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
明日で緊急事態宣言が解除される事が決まりました。なんとなくウキウキと気分が浮き立つけど、解除されたからと言ってもすぐに生活が元に戻るわけではありません。飲食店も兵庫、大阪、京都の3府県では時短営業の要請は出るみたいです。こうなってくると何のための緊急事態宣言なのかって気もしますが、区切りは区切りとして少しずつ様子を見ながら戻せるところは戻していくしかないですね。もちろん、感染対策はしっかりとやるのが前提です。

 

瓦の撤去をした時に一番心配なのは野地板の状態です。

 

屋根のリフォーム工事をする時には事前に屋根にあがって瓦の状態を確認したり寸法を取ったりという事前調査を行います。その時に土葺きなのかも確認する事が多いんですが、たまに確認を忘れる事があります。確認していても増築などが行われていると空葺きの部分と土葺きの部分が混ざっていたりする事もあるし、コーキングで固められていて瓦をはがして確認する事が出来ない事もあるんです。だから瓦を撤去する日に一番心配なのは野地板の状態なんです。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20210929190141j:image

 

雨漏りの修理の場合も瓦を撤去しないと原因が分からない事が多いです。

 

雨漏りの修理でも実際に瓦を撤去してみないと原因が分からない事が多いです。瓦が割れたりズレたりと目視で分かる原因がある場合は簡単なんですが、棟の部分や谷の部分では瓦を撤去してみないと雨漏りの原因が分からないので、調査に行って修理の見積もりをするとなるとどうしても高めの金額になってしまいます。
工事をしてみて予想よりも簡単に修理が終わった場合は値引きで対応すればいいんですが、余分にかかった場合に追加を請求するのが難しいので、見積もりでは高くせざるを得ないんですよね。

 

リフォーム工事では蓋を開けてみないと分からない事だらけです。

 

実際に蓋を開けてみないと状況が分からないというのは屋根だけではありません。リフォーム工事全般に言える事で、簡単に考えて工事をやろうと壁をめくってみたら大事になったとか床をはがしてみたらエライ事になったとかいう話はあちこちで聞きます。
リフォームする家というのは基本的に20年とか30年使われて経年劣化もしているし台風や地震などもある程度経験している家がほとんどなので見えないところで不具合が起こっている可能性もあるからです。
定期的に点検していればそのリスクは多少減らす事が出来るので、家を建ててお終いではなくメンテナンスの事も考えて欲しいですね。