姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

雨漏りの原因は様々で原因を特定するのが難しい場合もあります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
予報よりも少し早く降り出した雨のせいで今日終了予定やった現場が2件、終わりませんでした。天気に左右される仕事の宿命ですね。どちらも後半日ほどの作業で完了するはずなので、本当に無念です。

 

雨漏り調査は難しいんです。

 

梅雨や台風など、雨がよく降る時期には雨漏りの修理依頼をよく頂きます。現場へ調査に行って、屋根に上がってすぐに原因や場所が特定できる場合はいいんですが、特定出来ない場合というのが少なからずあるんです。
パターン1として屋根の状態が非常に悪い時。これはどこから雨が入っても不思議じゃないくらい、瓦そのものが傷んでいたりズレがひどかったりする場合です。はっきり言って1ヵ所直したからと言って雨漏りが止まる保証はありません。
パターン2は屋根の状態はそれほどひどくないけど瓦の傷み方が酷い場合ですね。瓦そのものが完全に割れているならともかく凍害などで傷んでいる場合には目視だけではどこの瓦が傷んでいるのか分からない場合もあります。瓦と瓦が重なっている部分で瓦に沿って割れている事もあって、発見するのが難しいんです。
パターン3は雨漏りしている場所と原因となる場所が違う場合です。原因となる場所から侵入した水が部屋内に入る前に横方向や縦方向に伝って全く別の場所から雨漏りするんです。これも雨漏りしている場所の瓦を外してみて追跡していかないといけないので大変です。
そしてパターン4。どこにも異常が見られないのに雨漏りしている音だけがする。部屋内に雨漏りしている訳ではないけど、雨が降ると「ポトポト」という滴が天井に落ちる音がするんです。なんとなく音の方向を見極めてその上の屋根を調べてみたりもするけどはっきり分からない事が多いです。たまにテレビのアンテナ線や電話線、電線などを伝った雨水が換気扇のフードや鉄板の庇の上に落ちた時の音が家の中に響くといった事があります。

 

天井裏に入って雨漏りしていないか確認する事もあります。

 

音だけがする場合、お客さんとしては自分が把握出来ていない場所から雨漏りしていて、気付かないうちに家が傷んでいるかもしれないという不安を感じて相談に来られる方が多いです。
雨漏りしているとの事なので該当部分の屋根を点検して悪い所があれば修理して、簡単な補修で済む場合にはその場で補修して様子を見てもらうんですが、今回の現場では修理して、補修した後も音が止まらなかったんです。
今日も現場から帰ってきたらお客さんから連絡があったので行ってきました。ただ、お客さんから連絡があって、現場に行ってもその時には音がしなくなっている事が多いんです。それで今日は屋根裏に上がらせていただきました。

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体は大きくてもなんとか屋根裏には入れるんです。

 

私自身がそこそこ体が大きいので屋根裏や床下に入るのは結構大変なんですが、前職の現場監督時代から床下に入る事が多かったんです。今の仕事になってからは屋根裏によく入ります。
床下も屋根裏も共通して言える事は「蒸し暑い」事ですね。特に今の時期は湿度も気温も高くて5分も居たら汗だくになってしまいます。埃もスゴイので調査が終わる頃にはドロドロになってる事もよくあります。
それでも雨漏りしていない事の確認が取れてお客さんが安心できるのであれば頑張った甲斐があるというものです。