姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

銅の樋は経年で穴が空いて雨漏りの原因になっていました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日から6月ですね。小学校や中学校は今日から本格的に授業開始になるようで、現場に向かう道は通学中の生徒達の姿をたくさん見かけました。そして通学路を見守っている先生や親御さんの姿もかなり多かったです。夏休みよりも長い期間休みになっていた事を考えるとしばらくは通学時の見守りが必要かもしれませんね。それと同時に警察による取り締まりもかなり多いみたいで、今日の朝だけで白バイとパトカーに3回遭遇しました。何もしていなくてもちょっと緊張します。

 

梅雨が近くなると雨漏りの点検が増えます。

 

近畿地方も来週くらいには梅雨入りする予報になっていますね。明日は晴れるみたいですが、その後はすっきりしない天気が続くみたいです。そして今の時期に多いのが雨漏りの点検です。
ここ数年は雨の降り方がちょっと変で、集中豪雨で一気に降ったらしばらく降らないというような事も多いですが、昔は梅雨と言えばしとしととずっと雨が降っているイメージでした。その印象が強いからか、今の時期は梅雨が来る前に屋根の点検をして欲しいという依頼が増えます。

 

瓦だけが雨漏りの原因ではありません。

 

雨漏りというと瓦とか屋根が原因と思われる事が多いんですが、壁が原因であったり屋根でも瓦以外の部分が原因になっている事もあります。昔は瓦では納まらない部分に銅板を使っていたので、それが経年劣化で薄くなってしまって雨漏りの原因になる事も多いです。特に瓦は曲面を使って雨水を集めて流れやすくしているので、集めた雨水が集中して当たり続ける場所の劣化は早いんですよね。
素手で触ると明らかに薄くなっているのが分かる場所もあるんです。

 

樋に穴が空いて雨漏りする事があります。

 

雨樋は屋根の水を集めて流す為の部材です。つまり屋根の1面や半面分の水を集めて一気に流す役割を持っています。昔はこの樋も銅で作られていました。そして銅の樋も雨垂れが当たる所が劣化するのは同じなんですよね。
特に瓦の流れが長くて流れてくる雨水が多い、2階の屋根の樋は劣化しやすいんです。でもなかなか劣化している事に気付きにくい場所でもあるんです。瓦が割れた様子もないのに雨漏りしている場所の場合、樋の穴が原因になっている可能性もあるんです。

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気付き難い場所なので点検に行った時には1円玉くらいの大きさの穴が複数空いていて応急処置で対応するのが難しくなっている事もよくあります。先日、点検に行ったお客さんの家も樋の穴が原因で雨漏りしていました。新しい住宅では塩ビ系の材料が使われているので、穴が空く事はないんですが、塩ビ系の材料は経年劣化で割れやすくなるので一長一短なんですよね。梅雨入り間近なので少し屋根の事にも意識を向けて頂きたいなぁ。