こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日が彼岸の入りでした。秋の彼岸の頃になると長かった日がどんどん短くなっていくのが体感出来るようになって気温もかなり下がってくるので毎日現場に出ていても体力的にもかなり楽になってきてるはず・・・。やのになんか疲れが抜けない気がするのは台風の影響で走り回ってるからだけじゃなく、この夏の猛暑のダメージが今になって顕在化してきてるのかもしれません。だからと言って休めるわけではないので騙し騙しやっていくしかないんですが。
屋根に上がった時に修理してしまうのが一番いいのは確かです。
この度の台風の後の被害調査では保険屋さんや他の業者さんも少しずつドローンや高所カメラなどを使って屋根に上がらずに写真を撮るようになってきています。むしろ屋根工事業界での浸透率の方が低いかもしれません。
ドローンで写真を撮って回るよりも自分が屋根に上がってそのまま修理した方が早いというのが職人さんたちの言い分です。そういう一面があるのは確かですが、件数が増えるとどうしてもマンパワーが不足してしまいます。
屋根の上での作業が短時間で終わっても現場に行くまでの時間や材料を用意するための時間などを考えると1日で回れる件数というのはそれほど多くないんですよね。どんな修理をするのか、材料は何を用意すればいいのかが分かっていたら効率よく作業を進める事が出来ます。その為にも現場調査が必要なんですよね。
ドローンで写真を撮るのは誰にでも出来るけど診断は専門家でないと出来ません。
たまに施主さんでも屋根の上に上がって来られる方がいらっしゃいますが、ほとんどの方は屋根の上に上がった事がないし、上がるのは無理やと思われています。
そんな時に保険屋さんや工務店さんがドローンなどを使って写真を撮影しても何が悪いのかを説明出来なければ意味がありません。
瓦が割れているとか落ちてしまっているというような分かりやすいものなら一目瞭然ですが、強風と大雨による雨漏りの場合はパッと見ただけではどこが悪いか判断出来ない事が多いです。その点、我々は屋根に上がらなくても雨漏りの場所を聞いて写真を見たらおおよその見当を付けられます。
迅速に見積もりが出来て保険の適用が早く決まったら工事も早く出来るようになります。
今、工事が詰ってしまっている原因は現場調査に行ってすぐに直せるような被害でも保険のために見積もりしないと工事出来ないという状況のせいでもあります。
保険屋さんによっては事前に写真だけ撮っておけば申請とか見積もりの前に修理しても大丈夫な商品もあるようですが、一度現調に行って見積もりを提出して、保険の適用が決まってからの工事となると簡単な工事でも二度手間になってしまって工事が遅くなるんです。保険の見積もりを提出するのが早いとそれだけ着工も早くなり、お客さんの心配も減ります。まだ現調に行く事が出来ていない現場もたくさんあるので出来るだけ省力化して素早い見積もりと工事をしていかないとですね。