姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

そろそろ日本人の住宅に対する価値観を変えていかないとです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
工事をしている現場は会社から徒歩でも行ける範囲なんですが、現場調査はそういう訳にはいかなくて、今日はかなりあちこち走り回りました。1日の半分以上を運転していたので流石に腰と背中が張ってしまって座ったらゆっくり立ち上がらないとギックリいきそうです。最近接骨院にも行けてないし、そろそろ時間を作って行かないとなぁ。

 

屋根の調査を依頼されました。

 

先日、ご縁があって瓦の話をさせて頂いた建築士の方から屋根の点検の相談を頂きました。facebookでも繋がっていて、このブログも読んで頂いている方なんですが、その方のお客さんの所に訪問点検の業者が来て、屋根に上がって写真を撮って行ったそうです。その後、持って来た見積もりがかなり高額だった為、本当にそれだけの工事が必要なのかの点検を依頼されました。
そこで屋根に上がる事も考えたんですが、それよりもリアルタイムで画像が見えるドローンによる点検を提案しました。

 

ドローンはまだまだマイナーです。

 

現場に着いてドローンを用意すると間近で実物を見るのはお客さんも建築士さんも初めてとの事で物凄く興味深そうに見ておられました。
私自身がドローンを扱うのと友人、知人にもドローンを扱う人がかなり増えてきたのでドローン点検が少しは周知されてきたかなぁ?って思ったけど、まだまだドローンを見た事がある人は少ないようです。
屋根工事業者の間でも「屋根に上がって写真を撮れば済むのにわざわざ高い機械を買わなくても」という意見は根強く残っているみたいです。

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住宅に対する価値観が変わっていません。

 

屋根の状態をタブレットを使って説明させて頂いている時にお客さんもが「日本の住宅は築年数が増えれば増えるほど価値がどんどん下がっていく。海外では築50年でも築100年でも価値は下がらないし、古民家はむしろ価値が高くなるのに日本はおかしいです。」と仰っていました。私は家業を継ぐ為にこの業界に入った時からずっとそこに疑問を持ち続けていたんですが、やっぱり建築を専門としていないお客さんでも同じ事を感じている方はいるんだと安心しました。
高度経済成長の時代は数が必要なのでどんどん建てなければいけなかったし、それで経済を支えていましたが、もう新築の住宅が経済を支えられる時代ではなくなっているのにいつまでも30年以上前の価値観を引きずっていたらダメですね。住宅や建築に対する価値観をスクラップ&ビルドから変えていかないとです。