姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

大手企業の工場の中に潜入してきました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
明日が締め切りの伊藤園さんの新俳句大賞、なんとか今年も六句ひねり出す事が出来ました。発表は7月7日、七夕です。でも入選候補に入ると5月頃に一度本人確認の連絡が入るらしいので、その連絡待ちですね。今年こそは入選、それも出来ればペットボトルに載れるといいんですが・・・。

 

安全帯が墜落制止器具に変わります。

 

建築の現場ではもうかなり大きなニュースとして取り上げられているんですが、高所作業を行う時に使う墜落事故を防ぐ為のベルト、通称「安全帯」が3年の猶予期間の後に使えなくなります。腰のベルトからロープなどが伸びていて、足場や親綱などに引っ掛けて墜落した時に地面まで落ちないようにする安全具の事を「安全帯」と言うんですが現在使われているモノは腰で支える形式のために全体重が腹部にかかってしまって内蔵損傷に繋がるといった欠点があります。そして一応、高所での作業では使用が義務付けられているんですが、一向に墜落災害が減っていないのが現状です。
そこで腰ベルト式を禁止して世界的に採用されている「フルハーネス型」にするというのが今回の法改正です。

 

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取引先の親会社の工場で講習がありました。

 

現行の安全帯は使用にあたって特に講習を受けなければならないという事もないんですが、「フルハーネス式」の場合は特別教育の講習を受けないと使用する事が出来ないんです。そして使用出来なければ入場すら許されない現場も出てくるようです。特に大手ゼネコンやハウスメーカーさんの現場では必須になるようです。
まだ完全移行までにはしばらく時間があるんですが、取引先の工務店の親会社は日本でも有数の大企業で、安全対策もきちんとしていて、その親会社の工場の中でフルハーネスの講習を行うとの事で参加してきました。
工場に入ってみると事前に案内状をもらっていたにも関わらず、どこに行けばいいのかわかりません。しかも工場内には案内板の1つもないんです。守衛さんに聞いても「フルハーネス?」って逆に聞き返されてしまうし。せめて門の所には矢印の1つも出しておいて欲しかったです。

 

大事なのは墜落災害が起きない環境を作る事です。

 

今回の講習を受けて強く思ったのはいくら現場に入る個人個人が装備を充実させて気を付けて作業をしていても、足場や現場の作業環境が悪いと事故は減らないという事です。大規模建築物の現場ならともかく、住宅の現場では今回受けたフルハーネスのような墜落制止器具が効果を発揮できるような足場にはなっていません。いくら法改正で決まったからと住宅の現場で働く職人さん達にフルハーネスを装着させてもそれが使えなければ意味がないんですよね。
「本当に安全な足場を整備出来たらフルハーネスなんて使う必要はない」というのが今日の講師の言葉でした。現場で仕事をする身としてはその方が嬉しいですね。