姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

短時間でも大量に降ると浸水被害が出ます。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
朝、母家に行ったらテーブルの上に大量の無花果が置いてありました。父の知り合いの方が家で作っているようで、傷の無いものは生食用に、傷のあるものはジャム用にとの事らしいです。合計で100個くらいありました。ジャム用が60個くらいで生食用が40個くらいって家族5人で食べるとなかなか食べきれない量じゃない?なんて言いながらも食べきれてしまうんですよねぇ。

 

台風のシーズンは大雨のシーズンでもあります。

 

一昨年の大阪の台風でも昨年の千葉の台風でも強風による被害は物凄いものがありました。現場の台風養生を考える時もまず一番に考えるのは風でモノが飛散しないようにという事です。屋根の上だけでなく地上に置いているものでも現場のモノが飛ばされて近隣に被害が出てしまうとお客さんにも迷惑がかかってしまうからです。
でも台風のシーズンって地味に大雨のシーズンでもあるんです。
今日も青空が広がっていたはずやのにあっという間に雲が広がってさっきまで窓を叩くくらいの大雨になっていました。

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短時間の集中豪雨が物凄く増えています。

 

雨漏りの調査に行っていて最近多いのが、全く不具合がないのに雨漏りしている事例です。勾配のついた屋根で排水性能に優れた和瓦でも処理しきれないくらいの量の雨が一気に降っているんです。
当然、これだけの量の雨が降ると用水路や河川などの排水量にも余裕がなくなります。それがここ数年の間に起きている水害の原因になっているように思います。
うちの会社の倉庫も前面道路から1m近く低くなっているんですが、5年ほど前までは車のタイヤが浸かるほどの浸水って5~6年に1回あるかないかやったんですよね。
それが最近では年に2~3回は浸水するようになっています。

 

降水量だけでなく周辺環境も浸水に影響します。

 

うちの会社の場合は近くの排水溝の容量もですが、会社の周辺の環境も大きいです。私が会社に戻った頃は会社の裏は田んぼだらけやったんです。大雨が降っても一旦はその田んぼに水が溜まって、それから排水されていたので排水溝の容量を超える事がなかったんですが、少しずつ分譲されていって、今では全て宅地になってしまいました。田んぼが減るにつれて浸水の頻度が増えてきて今に至ります。
全国的に河川の氾濫が増えているのは田んぼが減って降った雨が一気に河川に流入している事が原因なんじゃないかなぁ。他にもコンクリートアスファルトで舗装された場所ばかりになってしまっているのも地面の保水力の低下を招いていると思います。
田んぼを増やすと温暖化も河川の氾濫も減ると思うんですが・・・田んぼの世話をする人がいないので無理な話ですね。