こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
運転中のラジオで今年の節分は2月2日になるという話をしていました。明治時代に太陰暦から太陽暦に移行する際に猶予が1カ月しかなかったとか、太陰暦の時には「閏年」ならぬ「閏月」があったとか。現在の太陽暦にしても誤差が吸収しきれずに閏年が発生するし、これからしばらくは4年に1回節分が2月2日になったりするそうです。
まぁ、暦がなくて困るのは人間だけなんですが。季節感がなくなってきてるので、イベントがなくてもこういう季節の言葉とか行事は大事にしたいです。
玄関に防滑工事をさせていただきました。
今日は瓦組合の青年部でもお世話になっている土山商店さんの玄関タイルに防滑剤「クリアグリップ」を施工させて頂きました。年末にお会いした時に防滑工事の話をしていたんですが、先日の技能検定の準備の時に「玄関のタイルが雨に濡れたら滑って危ないので施工したい」との依頼を頂いたんです。それで天気が安定している間に工事してしまおうという事になりました。
表面が凸凹していても濡れたら滑ります。
今回施工させてもらったタイルは防滑施工する前の状態でも素手で触ってみると以外と凸凹していました。これだけ凸凹していたら滑らないんじゃないかと防滑工事を始める前なら思っていたんですが、実際には雨が降ったら結構滑るんですよね。
表面に水の膜が張ってしまうとどうしても滑りやすくなってしまうみたいです。
クリアグリップは瓦や衛生陶器(色によって使い分けています)が原材料になっている骨材を樹脂に混ぜて表面に細かい粒子の棘を作る事によって滑らないようにする工事です。
だから雨が降って水の膜が張っても踏み込んだらその棘が履物の裏側をしっかりホールドして滑りにくくするんです。
お風呂など裸足で歩く場所にも施工できます。
靴底などをホールドするくらいの棘は裸足になると痛いのでは?って思われるかもしれませんが、そこまで鋭いものではないので普通に踏む分には全く問題はありません。だからお風呂場のタイルにも施工出来るんです。
踏んでから擦るとちょっと痛いかもしれませんが、骨材の粒子の大きさも3種類あって、お風呂に使う場合には一番目の細かいものを使うと肌に当たった時の違和感も最小限に抑える事が出来るんです。
絶対に滑らないようにするとは言えないし、転倒事故を完全になくすものではないんですが、「転ばぬ先の杖」としてはかなり役に立つと思います。