姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

「近くで工事をやっているので」と瓦屋さんが伺う事はほぼありません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
現場の段取りと雨漏り点検などの現場調査などで軽トラに乗って走り回る毎日なんですが、先日は仕事している時間の半分以上を軽トラの運転で過ごすという経験をしました。計算してみたら5時間半も運転していたんです。流石に腰が痛くなりました。遠い現場の場合は出来るだけ同じ方向の現場をまとめて行くようにしているんですが、お客さんの都合であったり、急な依頼を受けたりすると運転する時間が長くなってしまいます。もっと移動時間を減らす工夫をしないとですね。

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訪問販売業者が来たという話をよく耳にします。

 

今年に入ってから「訪問販売業者が急に訪ねてきて屋根に上がって見積もりを置いていったので点検をして欲しい」という依頼を受ける回数が増えています。
話を聞いてみると「近くで工事をしているんですが」と言って訪ねてきて、屋根に上がって適当にコーキングを塗ってその場で4万円から5万円程度を請求するようです。
その後で「漆喰を塗りなおさないといけない」と説明して更に高額の修理の見積書を置いて行くらしいんです。見積書を見せてもらった事があるんですが、手書きの見積書の下の方が契約書っぽい文言になっていて、それでお客さんも安心してしまうようです。

 

工事業は「訪問販売」に当たるそうです。

 

元々屋根工事業の特にリフォーム物件の場合、お客さんが会社に来て点検や見積もりを依頼されることは少なくて、会社や携帯に電話が掛かってきて雨漏りや葺き替えの希望を聞く事になります。
この「現場に行ってお客さんから話を聞く」というのが法律上は「訪問販売」として扱われるらしいんですよね。例えお客さんから依頼があって現場に伺ったとしても形としてはこちらが「訪問」しているからという理屈だそうです。

 

依頼もなく訪問する事はほぼありません。

 

屋根工事に限らず工事業をしている会社全般に言える事ですが、リフォーム工事についてはお客さんからの依頼もなくいきなり訪問して点検や見積もりをすることはほぼありません。もちろん、会社の方針として飛び込み営業をしている会社もあるかもしれませんが、まっとうな会社は「近くで工事をしているから」と訪問しません。
工事業は「下請け」で仕事をすることが多かったが故の体質でもあるんですが、それ以上にいきなり訪問しても警戒されるのとトラブルの原因になるからです。
当社では仕事をしていて近隣の家に不具合を見つけた場合は仕事をさせてもらっている施主さんに声を掛けて該当の家の人に話をしてもらうという対処をしています。
台風や大雨、地震などの災害の後には特に悪徳業者が増えるので注意してください。