姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

たまに大工さんの真似事もしないとなんです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
そろそろ中秋の名月の時期です。旧暦の8月15日のお月様の事を中秋の名月と呼ぶけどそれが満月になるのは数年に1回程度の事らしいんですよね。今年は8年ぶりに中秋の名月が満月になる年だそうです。姫路では明日の夕方くらいからちょっと天気が下り坂になるみたいなので、満月が見えるかは微妙な感じです。
天気がいいならちょっとお月見するのもいいかもです。

 

瓦を撤去すると木材まで傷んでいる事も多いです。

 

瓦工事というと瓦だけを工事していればいい印象もありますが、実際には木工事をする機会が結構多いんです。雨漏りが続いているとかなり高確率で下地になっている木材が傷んでしまっているんですよね。
そのまま瓦を施工してもその部分が下がってしまって水が集まるようになるのでその時は雨漏りが止まっても後々でまた雨漏りするようになってしまうので、修理の時には下地の木材も直す事が多いんです。

 

もう少し早めに修理していたら大事にならないのにって現場が多いです。

 

屋根の場合には下から見ても分からない事も多いんですが、塀とか庇の場合には下から見た時に下地の木材が傷んでいるのがはっきり分かる事も多いんです。
それでも上の瓦が落ちそうにならないと修理されなくて、いざ修理しようとすると「もっと早くに修理依頼があったらこんなに大事にならなくても済んだのに」って思ってしまいます。
雨漏りが部屋内に出てこない限り放置される事が多いので、特に塀などは傷んでいても放置される事が多いんですよね。

 

大工さんの真似事をする事もあります。

 

大掛かりな木工事になると大工さんにお願いするんですが、部分的な補修の場合にはそこまで予算が取れない事も多くて、出来る範囲で私たちが大工さんの真似事をする事もあるんです。
あくまでも真似事なので本職の大工さんのように綺麗に仕上げられないので人目がつかない場所でやる事が多いんですが、工程上そこを仕上げないと瓦工事が進まない場所などもあるので、塀の工事でも木工事をやる事もあります。
瓦を撤去してみないとどこまで傷んでいるかが分からないので、事前に大工さんにお願いしておく事も出来ないんですよね。広範囲で傷んでいたら遠慮なく大工さんにお願い出来るんですが、部分修理は一番大変です。

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