姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

会社を長く続けるのはとても大変です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
先日、現場調査に行った帰り道にバイパスを走っていて軽トラのフロントガラスに飛び石をくらいました。幸い、走行不能になるほどの傷ではなかったんですが、放置していると小さい傷がどんどん大きくなる事もあるので、修理に出さないといけなくなりました。半年ほど前に別の軽トラのフロントガラスを交換したばかりなので、「またか」って気分になります。小さい石でも相対速度で結構な威力になるんですよね。むしろこの程度で済んで良かったと思うべきかな。

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表瓦は今年、創業108年です。

 

私が父から会社を引き継いだのは創業99年の時やったので交代してからかれこれ9年が経つ事になります。うちの会社は曾祖父が1914年(大正3年)に瓦の製造業として創業しました。創業と言っても当時は家内制手工業で会社にはなっておらず家族や親戚、近所の人に手伝ってもらって瓦を作っていたと聞いています。
創業としては宝塚歌劇団や現在の東京駅の開業などと同じ年なんですよね。その後、祖父が戦後に有限会社として法人格を取得しました。

 

曾祖父、祖父、父とみんな新しい事をしています。

 

曾祖父は会社を作り、祖父はガス窯を導入したりしながら法人としての会社を起ち上げ、父は瓦の製造業から工事業へと転換させました。同じ会社ですが、それぞれに新しい事をしながら今までなんとか続けてこれました。
私が入社した当初は父も創業からの歴史についてそこまで深く考えた事はなかったみたいなんですが、創業100年が見えてきた頃から「長く続ける事」の大変さと続けられてきた事への感謝を口にするようになりました。
私自身も祖父や父がしてきた仕事のメンテナンスなどの依頼を受ける事が増えて、それが如何に有難い事なのかを痛感しています。

 

会社を長く続けるのはとても大変です。

 

一般的に企業の寿命は30年と言われています。創業した人が引退して後継者が引き継ぐタイミングが平均30年くらいらしく、そのタイミングでうまく引き継げない会社がとても多いみたいです。また創業から10年を超えて存続している企業の割合は26%と言われています。創業した会社の3/4は10年後にはなくなっているという事です。それくらい会社を続けていくというのは難しい事なんですよね。
以前、私が父から会社を引き継いだタイミングである人に「敗戦処理」と言われた事がありました。それから6年くらい経ちますが、それを言った人の会社はもうありません。当然ながら私は当時も今もそんなつもりで仕事をしていません。長く続ける事だけが価値ではないかもしれませんが、長く続けられる会社が少ないのは事実なんですよね。来年で交代から10年の節目になるのでそこに向けて今年も頑張っていきます。