姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

家業を継ぐ事と創業する事、どちらも大変です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
鬼滅の刃」の映画が物凄い人気みたいです。これまでコロナコロナで我慢し続けてきたタイミングでの公開で、映画館でも少しずつ入場制限が緩和されている事、いろいろな映画の公開が延期された事など本当にいろいろな要因が重なっていますが、それでも原作が面白くなかったらここまで人気は出なかったと思います。私自身もコミックスは買っていませんが、連載時には読んでいました。コミックスを買おうかと思った時には人気になりすぎて買うに買えない状況やったんですよね。いろいろな業種とコラボしているのも人気が継続している事の要因です。

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私は4代目です。

 

うちの会社は曾祖父が瓦製造業として創業して今年で106年になります。私は4代目ですね。創業当時は瓦の窯が建ち並ぶ「瓦処」やったみたいですが、今ではうちしか残っていません。その当社でも製造からは撤退して工事業でなんとかやり繰りしているのが現状です。

 

「大変やね」って言われても何が大変なのか分かりませんでした。

 

小学生の頃は無邪気に家の仕事を継ぐんやって言ってたように思います。その後、進学して建築の勉強をすればするほど業界の特殊さがよく分かりました。大学を出て一度はゼネコンに就職したものの、1年半で家業に戻ったんですが、自分が業界の中に入ってみたら、余計にその特殊さが際立ったんですよね。
そして「瓦の仕事の後を継ぐって大変やねぇ」って言われたんですが、何が大変なのかイマイチ分からなかったんですよね。会社を創業しても大変なのは変わらないし、就職してサラリーマンになっても公務員になっても大変なのは同じです。

 

後継と創業、大変さの種類は違うけど大変なのはどちらも同じです。

 

よく勉強会で後継と創業の問題などになるんですが、どちらにもメリットデメリットはあります。長く続けば続くほど繋がりのある会社は増えていくし、歴代の社長が築き上げた信頼も引き継ぐ事になります。創業する人にとっては喉から手が出るほど欲しいものです。でも逆に創業する時の自由度や柔軟性は後継になる人にとっては喉から手が出るほど欲しいものになります。
要は無いものねだりなんですよね。どちらにしても言える事は自分の裁量でいろいろチャレンジ出来る事を楽しめないと会社経営なんてやってられないって事です。
最初は必死にやるばっかりでこんな事を考える余裕もないんですが、現状維持を目指していたらどんどん衰退していくのでチャレンジあるのみです。