姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

田んぼがなくなると雨水を受け止めて貯められなくなって水害が増えます。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日の午後、一番雨が強い時間帯に会社に1本の電話が掛かってきました。「柴犬を保護したんですがお宅のワンちゃんじゃないですか?」という内容やったので慌てて確認しました。今日の朝は父が散歩に行ったので入り口の締め忘れはないはずやのにと思いながら犬小屋を覗いてみたら「遊んでくれる?」みたいな顔してこっちを見てるんです。迷い犬はうちのイオリではない事にホッとしてその旨を連絡したんですが、大雨と雷が酷かったので怖くてパニックになったのかもしれませんね。

 

どこの地域でも田んぼがどんどんなくなっています。

 

日本は人口が減り始めているというのに、何故か新築の住宅は相変わらず建ち続けています。その反面、空き家がどんどん増えて行ってるんですよね。という事はこれまで家が建っていなかった場所に新築されているという事なんです。
うちの近所も田んぼがどんどん減って分譲地が増えているんですが、開発が出来るところではどこの地域も同じで田んぼはどんどん減っているみたいです。
うちの近所も田んぼがなくなってしまって行き場のなくなった水が倉庫に流れ込んで毎年のように冠水しています。この責任って誰にとって貰ったらいいんでしょうね?

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20220901181621j:image

 

農業は重労働やしお年寄りがほとんどです。

 

田んぼが減る一番の要因は農業に従事している人のほとんどがお年寄りやって事です。建築関係の高齢化もかなりの速度ですが、それを上回るのが農業従事者の高齢化なんです。そして日本は国策でお米作りを減らしています。
お米を減らして輸入した小麦でパンとか麺類を食べる事を推奨しているのと、世のダイエットブームでお米が悪者にされてしまって、お米を食べる人が減っているのも大きな要因ですね。そのせいで、食料品全般的に値上げラッシュのこのご時勢にお米だけは値下がりしているんです。
必死に重労働してお米を作っても安くでしか買ってもらえないならそりゃ、辞める人ばかりになりますよね。

 

田んぼがなくなると水害が増えます。

 

農業を辞めて田んぼを手放す人が増えるとその田んぼが分譲地となって住宅になるんです。ただでさえ住宅が余っているのに新しい家を建てると古い家は空き家として放置されてこれもまた問題になっています。
さらに田んぼが減ると雨で降った水を一時的に溜めておく場所がなくなって、一気に河川に流れ込んで、それが許容量を超えると水害になります。造成する時に手抜きをすると土砂崩れの原因になって、これも災害として扱われます。
一部では田んぼを再整備してダムの代わりにして水害を減らそうという実験をしている地域もあるそうですが、これも農業人口が増えないと難しいですよね。
大きな台風が来ているので災害にならない事を祈るのみです。