姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

今年の鯱つくり体験を無事終える事が出来ました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
11月も半ばになってくると朝晩の冷え込みがかなり厳しくなってきますね。先日の雨で一段と空気が冷たくなったような気がします。うちの玄関に毎晩のように来ていたヤモリ君もここのところ全く姿を見なくなったのでそろそろ冬眠の時期なのかもしれません。昼間はまだまだ暑いくらいの日差しの日が多いので寒暖差で体調を崩さないようにしないとです。

 

鯱つくり体験は34年前から続いています。

 

私の地元の小学校である姫路市立御国野小学校では5年生になると「鯱つくり体験」という課外授業があります。私が小学5年生やった1988年にスタートしてから続いている伝統の授業です。一時期、先生間の引継ぎの問題で途切れた時期もあったそうですが、私が会社に戻った直後くらいから再開して15年以上続いているんです。
今では4年生以下の児童たちが「自分も5年生になったら鯱つくりが出来る」と楽しみにしているそうで、転任してきて知らない先生でも5年生になるとそういう授業をやるというのを教えられているそうです。

 

最初は当社の工場見学とセットでした。

 

そもそもの始まりは当時私の担任やった先生が他のクラスの先生と一緒に父に「課外授業で地場産業の瓦工場の見学が出来ないか」と相談した事やったと聞いています。そこにどうせ見学するなら自分たちで作った鯱を窯まで持ってくる「鯱つくりり体験」を合わせたとの事です。言い出しっぺが誰なのか34年も前の話やし、父もその辺りの事は記憶が曖昧やったみたいで詳しくは聞けませんでした。
それでも課外授業として私たちの学年が一番最初に鯱作りをさせてもらったんです。まさかその時は自分が大人になって同じように児童たちに鯱つくりを教えているとは思いませんでした。

 

工場見学そのものは退屈でした。

 

でも正直な話、私自身は工場見学はとても退屈やったんですよね。なんせ毎日学校から帰ってきて遊び場にしているところで、祖父母や両親、職人さんたちが仕事をしている所は珍しくもなんともなかったんです。
それでも遊びに来た事がある友達以外の同級生たちが家(工場)に来るというのはちょっと特別な体験でした。クラスメイトから「スゴイなぁ」って言われて悪い気はしなかったですね。
鯱つくりでもみんなが苦戦する中で1人だけ(小学生にしては)出来の良い鯱が出来て嬉しかったんです。今でもその鯱は事務所に飾ってありますが、流石に大人になってから見るといろいろ不格好ですね。
なにはともあれ、今年の鯱つくりも無事に終える事が出来ました。後は乾燥を待って淡路の窯元さんの所に持って行かないとです。

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