姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

樋は少しの亀裂でも水が漏れてしまいます。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
先日の浜松への出張は父が生前に乗っていた車で行ってきました。欲しくて仕方なかったみたいで、母が猛反対していたにも関わらず購入した車です。確かにいい車ではあるし、父が大事にしていた車でもあるので名義を私に変えて続けて乗る事にしたんですがそうすると家族で運転出来る人間が3人やのに乗用車が4台あるという状態になってしまうんです。私が現在乗っている車と母が乗っている車はまだ乗り始めて間がないので整理するとなると必然的に私が前に乗っていて今は嫁さんが乗っている車になってしまいます。走行距離もそこそこなので仕方ないかとは思うけどちょっと寂しいかなぁ。

 

昔は雨樋は銅で出来ていました。

 

雨樋というと大半の方は樹脂製の茶色いものを想像されるかと思います。最近は洋風の外観の家が多いので半円型のものよりも四角い形のモノの方が増えてきて、色も茶色から黒や白などいろいろになってきました。
でも昔の建物の樋は銅製やったんです。銅版を半円や四角い形に成型して軒樋にして箱型や円筒型で竪樋を作っていました。今でも極たまに銅製の樋を希望されるお客さんもいらっしゃいますが、価格もかなり高価なため予算ありきの現場では銅製の樋は使われなくなりました。

 

樹脂製の雨樋も経年劣化で割れる事があります。

 

代わりに増えてきたのがエスロンなどの樹脂製の樋です。プラスチック系の材料で銅製のものと比べるとかなり安価なのと軽いのが特徴ですね。
銅製の樋は長く使っていると瓦から落ちてくる雨水を受ける一点が少しずつ薄くなって穴が開いてしまうんですが、樹脂製のモノはその心配がないので、銅製と比べても寿命は長いんです。
ただし、樹脂製のものは紫外線に弱くて経年劣化でかなり脆くなるんです。特に外部から力がかからなければ破損する心配はないんですが、強風などで強い力がかかると古いものは比較的簡単に壊れてしまいます。

 

熱による伸縮でジョイント部が破断する事もあります。

 

同じく古くなって脆くなった樹脂製の樋は熱による変化にも弱くなります。暑い時期に施工された樋は冬には収縮するのでその熱による変化でジョイント部が破断する事があるんです。これも新しいうちはある程度粘性があって伸び縮みに対応できるんですが経年劣化で脆くなってしまうと冬場の収縮に耐えられずに割れてしまうんですよね。
それほど長くなくて1本で済んでいる所はそういう心配がないんですが、軒先が長くて継ぎ目を作らないといけない部分ではその継ぎ目に亀裂が入るんですよね。近くで見ても分からないくらいの亀裂でも盛大に水が漏れてくるんです。そして樋の修理って梯子では出来ない事も多いので簡単なように見えても意外と予算がかかったりします。

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