姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

瓦を加工する為の道具を作る会社がどんどんなくなっています。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日の夕方くらいから嫁さんがちょっと体調を崩していました。今は少し回復したらしく買い物に行ってるんですが、今日の昼間も本調子ではなかったみたいなので私が事務所で朔矢の面倒を見ていたんです。そんな中で現場で必要なものがあって、届ける事になったので、初めて朔矢と2人でお出かけしました。もちろん、チャイルドシートを取り付けてある自分の車で行ってきました。行きは寝てしまって大人しかったんですが、帰りは起きてしまって家に着くまでの10分くらいちょっとご機嫌斜めになってました。これから2人でお出かけも増えてくるかな。

 

瓦を削るためのダイヤシェーバーを買いました。

 

今年度、うちの会社の職人さんが1人2級の技能検定を受けます。その時に使う道具で瓦を削るための「ダイヤシェーバー」を持っていなかったので昨日注文しました。基本的な道具は会社が支給しているんですが、ダイヤシェーバーはまだ瓦の仕事を始めたばかりの時には使う事がないので後回しにしていたんです。
今回は今年度と来年度に受ける2人の分と昔からうちに来てくれている職人さんが1つ欲しいとの事やったので計3つ購入しました。

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在庫がかなり少なくなっているそうです。

 

昨日注文したものが今日には届いていてびっくりしたんですが、実はこのダイヤシェーバー、在庫がかなり少なくなっているそうなんです。そもそも瓦を扱う職人さんが高齢化していて、新しく入職する人が少ないのである程度経験を積んだ人は持っている人が多いんですよね。それに加えて廃業する瓦屋さんもチラホラあるみたいで、職人さんの減少が止まらない状況なんです。
そんな中で瓦の職人さんしか使わない道具って作ったところで売れないんですよね。だから瓦用のハンマーにしろ鏝にしろ製作していた会社が作るのをやめてしまったり廃業してしまったりしているんです。
一度買うとかなり長い事使えるのは確かなんですが、修理もしてもらえなくなるのでかなり大変です。

 

道具も機械も大事に使わないとです。

 

いろいろな職種の人が使うような道具や機械はまだ製造も販売もされているのでいいんですが、専門業種の道具って使う人が減るとどんどんなくなっていくんですよね。一応、他のものでも代用出来なくはないんですが、職人さんが使いながら改良されて今の形になった専門道具というのは使い勝手が良いので出来るだけ使い続けたいって思うんです。だから作る会社がなくなってしまうのがとても残念です。
ただ、経営という視点から見るとこれからも使う人がどんどん減る道具というのは作り甲斐がないですよね。
こういうところにも職人不足の影響が大きく出てきています。