姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

屋根に上がるのは危険なので専門家に任せてください。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
相変わらず喉がいがらっぽくて咳もなかなか収まりません。薬は飲んでるんですが、長引きそうな気配がしています。昔お婆ちゃんに教えてもらった「塩茶うがい」は緑茶カテキンと塩の殺菌効果が協力でうがいした後は少しマシになるんですが、一夜明けると元通りになってます。定期的にやらないとダメかなぁ。

 

屋根が気になっても登らないで専門家を呼んでください。

 

台風や地震などの災害の後に屋根の調査や点検に伺うとたまに「自分で屋根に上がって修理してみたんやけどどうにもならなくて・・・。」と仰るお客さんがいらっしゃいます。年配の方ほどそう言われる傾向が強くて、昔は家のメンテナンスは自分でやるものやったんやって事がよく分かるんですが、声を大にして言いたい事があります。
「危ないので屋根には上がらないで専門家に任せてください」

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本当に危ないんです。特に災害後でダメージを受けている場合は瓦の上に埃や土の粒子が残っていて滑りやすいんです。毎日屋根に上がって仕事している我々でも普段通りには歩かずに慎重になるレベルなんです。そして雨漏りなどは特に専門家の我々でも見つけるのに苦労する原因の場合があるのに、施主さんが自分で修理しようとして原因と思われる場所を触ってしまうと、大元の原因が分からない上に触った事が更なる原因となって雨漏りをひどくする場合もあるんです。

 

雨漏りでは死にません。

 

極論過ぎて怒られるかもしれませんが、雨漏りでは死にません。大事な家財道具が雨に濡れてしまうのは確かに困るかもしれませんが、それでも死ぬ事はないんです。でも屋根の上から落ちたら命の危機にさらされます。
だから我々も基本的には雨が降ったらどれだけ元請さんや施主さんに言われても屋根には上がりません。落ちたら自分だけじゃなく、家族にもお客さんにも迷惑が掛かってしまうので。
大阪の地震による建物の被害の実態が少しずつ明らかになってきていますが、現状は少しでも雨漏りを防ぐために応急処置としてブルーシートを掛けて回る事を最優先にしているはずです。そうしないと修理しないといけない数が多過ぎて対処できないので。

 

熊本城も復興が進んでいます。

 

2年前に大きな被害が出た熊本も建物の修理はかなり進んでいるみたいです。天守閣の鯱も屋根の上に戻ってきました。発生直後である今はまだまだブルーシートが目立つかもしれませんが、瓦業界が一丸となって屋根のブルーシートをなくすために頑張っていますので、自棄にならずに少しだけ待っていてください。
阪神淡路でも東日本でもその他の大きな地震でもそうやって復興してきたので、今回も大丈夫です。