姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

工事はどれだけ機械が使えるかで進捗が大きく変わります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
工事をしていると古いけど状態が良い瓦というのがよく出てきます。普段ならリフォームする時に出てくる瓦は全て処分してしまうんですが、たまに「これは多少手間でも綺麗に残しておいて在庫しておきたい。」という瓦があります。玄関など色味や寸法が違う瓦を加工すると目立つ場所の修理の仕事の時に古い瓦を使う方が良い時に重宝するんですよね。時代や産地によって寸法や色が微妙に違ってくるので、古くてもある程度は残しておかないとなんです。

 

狭い場所での仕事はトラックが近付けないので大変です。

 

田舎で歴史が古い集落の中の仕事は道幅が狭くて今の車やと近付けない場所が少なからずあります。軽トラがギリギリ入るけど軽トラを入れると人間が通れないとか軽トラでさえも入れない現場も多くて、そういう時には一輪車を使って人力で運ばないといけないので大変なんですよね。
それにリフォームの場合には工事車両が入ってしまうとその家に住んでいる方や近隣の方が通れなくなる事も多いので、自分達だけでなく近隣の方の動線まで考えないといけません。

 

瓦揚げ機を設置する場所がない場合もあります。

 

道は広くても門や塀で囲まれていたり、駐車場があっても瓦揚げ機や梯子を掛ける場所が確保出来ない事もよくあるので、下見の段階でどういう風に仕事を進めるのかを考えながら、どうにもならない場合には足場を拡張して動線や瓦揚げ機の設置場所を確保したりする事もあります。
田舎は敷地そのものは広いので、なんとか敷地の中に車を入れる事が出来たらなんとかなる場合が多いです。

 

フォークリフトを使う事もあります。

 

現在工事中の現場は軽トラでなんとか門の前までは行けるけど、人が通れなくなる現場です。その代わり門の中に入るとそこそこ広いので、フォークリフトを使う事にしました。瓦揚げ機を使って降ろしてもそこからダンプまで100m以上も一輪車で運ばなければいけなかったので、下見の段階から荷物の運搬はフォークリフトを使う事を考えて道幅などの確認をしていたんです。

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フォークリフトは自重も重たいし荷物を積むとさらに重くなるので道路を傷めないように気を付けないといけないんですが、これを使えるか使えないかでかなり作業効率が変わってくるので狙い通りにリフトが使えて一安心です。
なんとか瓦降ろしも終わったので明日からは遮熱材の施工と野地の施工です。