姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

瓦の門と塀は紅葉の庭とよく合います。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
たまに現場で仕事をしていると施主さんが庭で焚き火をしている事があります。今日の現場でも焚き火があって、近くで作業をしていたら服に煙の臭いがついてしまいました。自分では焦げ臭いと思うけど嫁さんには燻製の匂いって言われてしまいました。そんなに美味しそうな匂いやったんかなぁ??

 

門や塀の瓦は後回しにされがちです。

 

うちから車で15分ほどのところにある山際の古民家カフェで先日、老朽化した門と塀の瓦を撤去しました。下地になる木材もかなり水が回って腐朽してしまっていたので完全に建て替えとなるとの事で瓦を撤去してから1カ月ほど大工工事を待っての着工となったんです。
古い家にはよく門や塀がしつらえてあるんですが、雨漏りしていても室内に影響がない事もあって、よっぽど傷むまで修理やリフォームは後回しにされてしまいがちなんですよね。最近はそういう門や塀の仕事も何件か頂くようになってきました。

 

新築なので無垢材の白さが際立ちます。

 

古い門や塀は長い時間をかけて色が変化しているので木材は黒っぽい茶色になっている事が多いです。柿渋などを塗ってそういう色にしている事もあるけど、経年で色が変化している事も多いんです。
古民家などの場合には主になる建物の木材の色との釣り合いをとるために敢えて無垢材に色を付ける場合もありますが、せっかく新築するなら無垢材の白い色というのも綺麗なものです。瓦のいぶしの色が無垢材の白さを際立たせるので、この後どんな風に味が出てくるのかが楽しみになります。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20211124190937j:image

 

庭の紅葉と瓦の門や塀の景観は綺麗です。

 

最近の新築で目隠しの塀などを設置する場合にはアルミ製のモノが多くなっています。経済的にもメンテナンス的にもその方が楽というのが理由ですね。洋風の外観をした住宅が多いというのも理由です。
でも山際や庭に紅葉する木が植えてある場合は絶対に瓦の門や塀が似合います。これだけで1つの景観になるんですよね。イニシャルコストもランニングコストもかかるけどこういう「味」は新建材ではなかなか出せません。
手入れが大変なので自分の家でやろうと思えないからこそこういう景観のお店が人気になるのかもしれませんが。