姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

東京都で太陽光発電システムの義務化が検討されているそうです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。

少し前は雨が続いて梅雨入りが早くなるんじゃないかという話も出ていましたが、そんな予想を嘲笑うかのような晴天です。めちゃくちゃ暑くて屋根に上がっていなくても汗だくになっています。最近は車を運転する距離ばかり長くなってあまり歩けていないので、ちょっと運動しないとなんですが、これだけ暑いと運動しようって気がなくなってしまいますね。

 

東京で太陽光発電システムの義務化が検討されています。

 

先日、ニュースで東京都が一定規模以上の建築物への太陽光発電システムの設置を義務化する事を検討していると報じられました。

この一定規模に普通の戸建住宅が含まれるみたいなんですよね。

このニュースに屋根業界だけでなくいろいろな人がいろんなコメントを出していますが、概ね否定的な意見が多いみたいですね。私も「戸建住宅に設置」に対しては反対です。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20220524232423j:image

 

昼間に人が居る建物に設置するのが効果的です。

 

太陽光発電システムによって生み出される電気は住宅の場合はほぼ電力会社に買い取られます。東京で戸建住宅というと恐らく屋根面積はそれほど大きくはならないので、1軒が発電出来る電力もそれほど大きくはならないと考えると、数は多くても効率が悪いですよね。

そして、夫婦共働きになると昼間は無人の家で発電して、それを電力会社が買い取るだけになります。太陽光発電の一番のメリットは発電した電気をそのまま使う事によって電力会社に頼る率を下げる事やと思っているので、設置するなら工場や会社、役所などの昼間に人か多く働いて電気を使っている場所が一番効果的です。

 

居住空間の屋根にパネルを載せると後のメンテナンスが大変です。

 

そして何より居住空間の屋根に載せる事のデメリットは災害や雨漏りなどの時の屋根のメンテナンスの問題です。

パネルに問題がなくても設置している屋根に不具合が生じた場合、いくら東京都が義務化したとは言っても個人の資産の修理に公的資金が注入されるわけがありません。

大きな台風が来て被害が出た場合の損害は個人で負担しないといけなくなるんです。

更にパネルを撤去する費用や処分する費用も当然個人負担です。今でもパネルの処分には相当な額が掛かっていて、これからは更に高騰すると予想されているのにそれを個人に押し付けるのが本当に将来の環境の為になるのか疑問です。

東京に追従する道府県が出ない事を祈ります。